東京都公式と厚労省公式で異なる死亡者数
チャート画像をご覧ください。東京都内でCOVID-19関連で亡くなった方の人数、今日(4月14日)の時点で、東京都公式と厚労省公式で二倍ぐらい異なるんですよね。
データはそれぞれ以下の、公式に準ずるGitHubレポジトリから取得しています。
補足自体は以前から厚労省のサイト上でなされており、
とのことで「30名」が全都道府県対象であり、おそらくそのうち23名(東京都公式と厚労省公式の差分)が東京都対象ということなのでしょう。
海外向けには突合作業中を除く死亡者数
全都道府県分からの集計から、突合作業中の30名を除く人数が厚労省の公式見解であり、WHOにもそのように報告されています。
WHO・4月13日時点のSituation report - 84
厚生労働省・新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月13日版)
この辺りは判断基準含め、国民へ丁寧に説明がほしいところです。
速報値と確定値
現場のワークフローは知らないのでこれは推測ですが、たとえば国政選挙の結果は総務省のサイトに掲載されています。
通常まず、速報性を優先させた速報値が出ます。後日、確定した値として確定値がでます。
厚労省の「新型コロナウイルス感染症について」というページをみると、ところどころに、速報、確定という言葉が登場しますので、同様に、速報値と確定値の少なくとも2つの状態を使い分ける考え方で運用していると思われます。
選挙の場合は、データの発生や更新がどんなに近くとも数ヶ月に一度です。
今回の新型コロナウイルス感染症の場合、日々データが発生し続けます。さらに過去にさかのぼって速報値が確定値へと訂正されていきます。
その結果が、日々厚労省のサイトへ公開されます。その際、いったん公開された報道機関向けの、過去の表データ画像は訂正されません。そのため、現在から過去にさかのぼって表データ画像を見比べても、外部からは整合性を確認しようがありません。どの部分が速報値だったのかもしくは確定値だったのかがわからないので。
過去の報道発表資料を常に更新してほしいということではなく、それらとは別に、確定値のみをまとめた、もしくは一部が速報値であってもそれが明示されている、時系列での発生状況の最新版をまとめた、独立したデータファイルの公表が必要なのではないでしょうか。
データファイルと書いたのは「画像化された」もしくは「PDF化された表データ」ではなく何らかのアプリで直接扱うことが可能なファイル、という意味です。
日々の変化を知るために、データは時系列でなければならない
今日の時点での最新の累計(集計された)データも知りたいのですが、これは時系列データではありません。過去にさかのぼって今日に至るまで、何月何日に被害状況が何人だったかという時系列のデータが必要です。
時系列というのは被害状況の変化そのものであり、今回の場合は、注視しなければならない指数関数的増加そのものであり、懸念されているオーバーシュートを測る指標そのものだからです。
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April 14, 2020 at 08:36PM
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