たかが蚊に刺されでは済まされない。ヒトスジシマカが媒介するデング熱に注意が必要だ。この冬の記録的な暖冬と高温多湿な気候で、蚊の活動域が広がっている可能性がある。
東京で4日連続の真夏日
梅雨の晴れ間は蒸し暑い。12日(金)の東京は気温が31.6度まで上がり、4日連続の真夏日となりました。今は一年で最も日が長い時期で、屋外で過ごす時間も長くなります。そろそろ蚊が気になる頃です。
関東地方では5月中旬から10月にかけて、蚊が活発に活動する時期とされ、夏を先取りする暑さが続いている今から、蚊に注意が必要です。
たかが蚊に刺されでは済まされないと思うようになったのは2014年8月に、国内で69年ぶりに発生したデング熱です。海外渡航歴のない人が都立代々木公園で蚊に刺されたことでデング熱を発症したことに端を発し、都内で108人の感染が確認されました。
記録的な暖冬で、生息域が北上?
デング熱とはデングウイルス(Dengue virus)に感染することで発症する急性熱性感染症で、日本では主にヒトスジシマカ(やぶ蚊)が媒介します。国立感染症研究所によると、ウイルスを持った蚊に刺されると、通常3~7日の潜伏期間の後、急な発熱や頭痛、骨関節痛などの症状が出ることがあるそうです。
ヒトスジシマカは暖かい気候を好み、生息地域は年平均気温11度とされています。これまで気温の低い北日本には生息しないとされてきましたが、近年、暖かい冬が増えたことで、2016年の調査で、生息地域が青森市まで北上していることが確認されました。
振り返れば、この冬は1898年の統計開始以来、最も暖かい冬でした。こちらは北海道札幌市の年平均気温をグラフにしたものですが、年を追うごとに気温が高くなっていることがはっきりとわかります。
昨年(2019年)の札幌の年平均気温は9.8度で、観測史上3番目の高温でした。北海道福祉保健部によると、道内でヒトスジシマカが継続的に生存できる状況にはないとしていますが、この冬のような記録的な暖冬ではヒトスジシマカの活動域が変化している可能性があります。
蚊に刺されないために
まず、蚊が発生する場所をなくすことが大切です。ヒトスジシマカの幼虫は雨水などが溜まった小さな容器で、容易に発生するそうです。梅雨の時期は庭先にある、植木鉢の受け皿や小さな容器などに水を溜めないようにする。雨除けのビニールシートにできた小さな水たまりでも幼虫が発生するというのですから驚きです。
そして、蚊に刺されないようにすること。蚊に刺されやすい場所に出かけるときは肌を隠すように長袖シャツ、長ズボン、そして素足にサンダルも避けましょう。虫よけも効果的です。
代々木公園でデング熱が発生した2014年の夏は気温が高く、雨も多く降りました。この夏も同じような天候が予想されています。
【参考資料】
国立感染症研究所:デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き 地方公共団体向け 平成29年4月28日改訂
国立感染症研究所:代々木公園を中心とした都内のデング熱国内感染事例発生について 2015年3月24日
厚生労働省:デング熱に関するQ&A
北海道福祉保健部:デング熱について 2015年1月28日
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June 12, 2020 at 03:54PM
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高温多湿な夏は蚊が活発に デング熱に注意(片山由紀子) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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