「Google検索」でウェブページのキャッシュされたバージョンを閲覧したことがある人は、その機能に別れを告げなければならない。Google検索リエゾンのDanny Sullivan氏は、「X」(旧Twitter)でのやり取りの中で、この機能が廃止されたことを認め、同社の最古の機能の1つだったため、なくなるのは寂しいと述べた。
提供:NurPhoto/Contributor/Getty Images
以前は、検索結果の横にある3つのドットのアイコンをクリックして「この結果について」ウィンドウを開くとキャッシュへのリンクが表示されていた。その目的は、Googleが最後にインデックスに登録した際のページをユーザーが参照できるようにすることだ。ページの現在のバージョンが正しく読み込めない場合に便利な機能だった。
しかし時がたつにつれて、ウェブサイトの運営者や開発者は、ウェブページの誤りをチェックするためにこの機能を使うようになった。現在のページと古いキャッシュされたバージョンを比較するために使う人もいた。
少なくとも現時点では、サイトのキャッシュされたバージョンを閲覧することはまだ可能だ。ブラウザーのURLフィールドに、「cache:zdnet.com」のように、「cache:」に続けてサイトのドメイン名を入力する。表示されるページの最上部に、それがある日時に表示されたページのスナップショットであることを伝えるメッセージが表示される。しかし、Sullivan氏によると、Googleはこの機能を完全に削除する予定のため、この方法もいずれ使えなくなるだろう。
Xの投稿に対する反応からは、Googleがこの機能を削除することをまったく喜んでいないユーザーが複数存在することがうかがえる。Sullivan氏は、この気まずい知らせの中で明るい話題を見つけようと、自身の個人的な希望として、以前キャッシュへのリンクが表示されていた場所に「Internet Archive」へのリンクを入れるのがいいかもしれないと述べた。Internet Archiveは、書籍、映画、音楽などのコンテンツが保存された、大規模なコレクションサイトだ。
Internet Archiveは、Wayback Machineの運営でも知られている。Wayback Machineには8660億を超えるウェブページが時系列に保存されており、特定の日付を選択するとその日のページのスナップショットを閲覧できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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