新型コロナ 経口治療薬「パキロビッド」 特徴・県内の体制は?・宮崎県
2/14(月) 17:49
国内で2つ目となる新型コロナ専用の治療薬「パキロビッド」についてです。国内では、一部の医療機関で、14日から供給されることになっています。
この薬の特徴について専門家に聞きました。
アメリカのファイザーが開発した「パキロビッド」。
新型コロナ専用の飲み薬で、国内では、すでに実用化されている「モルヌピラビル」に続く2つ目の新型コロナ専用の飲み薬です。
(宮崎大学医学部内科学講座 宮崎泰可教授)
「臨床試験で入院や死亡のリスクを88%減少させたというデータが報告されている。ワクチン接種者がこの試験では除外されたので、現在、日本では多くの人がワクチン接種しているので、そのまま数値を当てはめることはできない」
この治療薬は、軽症や酸素投与のいらない「中等症1」といった症状の軽い患者向けです。
薬の有効性は、発症してから5日以内に使用することが推奨されていて、1日2回、5日間の服用が必要です。
有効性が高いことが報告されていますが、一部の薬と一緒に使うと、必要以上に強い効果が出て、健康に悪影響を及ぼすおそれがあり、厚労省は薬の組み合わせには、注意が必要だとしています。
県は、今後、「パキロビッド」を処方する医療機関や薬局の体制を確保するとしていて、このうち、県立宮崎病院では、新型コロナの入院患者用の薬の登録申請をしたということです。
一方、県内の感染者数は高止まりが続いていて、引き続き、感染対策の徹底は必要です。
(宮崎大学医学部内科学講座 宮崎泰可教授)
「いくら治療薬が増えても、後遺症にどれくらい効くのかまったくわかりません。ですので、これまで以上に気を引き締めて、感染対策にあたっていただくということが一番重要」
「モルヌピラビル」と「パキロビッド」の違いをまとめました。
入院や死亡のリスクの減少は、「モルヌピラビル」は30%減少。「パキロビッド」は88%減少。
有効性の結果が「パキロビッド」の方が高いと報告されていますが、いずれもワクチン接種者は除外された臨床試験となっています。
つづいて、対象年齢です。「モルヌピラビル」は18歳以上。「パキロビッド」は、12歳以上で40キロ以上の人です。
妊婦などへの使用は「モルヌピラビル」はできません。「パキロビッド」は、治療上の有益性が危険性を上回るなど判断された場合となっています。
こうした薬ができてきたことは安心材料にはなりますが、一番は、感染しない、感染させないことが重要です。引き続き、感染対策の徹底をしていきましょう。
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