渋野日向子「ちょっとでも成長するためには必要な経験だった」一問一答 - ニッカンスポーツ

68位から出た渋野日向子（22＝サントリー）は、6バーディー、1ボギーの67と5つ伸ばして回り、通算1オーバー、289でホールアウトした。ホールアウト時点で49位。2人1組の2組目でスタートし、ホールアウトした4人の中では最上位となっている。逆転での東京オリンピック（五輪）代表入りには、単独5位以上の成績が必要。今後、5人が渋野と同スコア以上でホールアウトした時点で、五輪代表入りの可能性が消滅し、畑岡奈紗と稲見萌寧が五輪出場権を獲得することになる。ホールアウト後の一問一答は以下の通り。

－最終ラウンドを振り返って

渋野　（米遠征）3カ月の最後のラウンドだったので、今日は最初から攻めていこうという気持ちで、それを最後まで貫けたのは、すごいよかったと思います。

－朝はギリギリまで練習場に来なかったが

渋野　PCRの検査を受けないといけなかったので、スタートの45分前にオープンするのでギリギリ。ちょっと早めに開けてもらって（検査を）やって、何とか30分前には練習ができたんですけど、まあバタバタだったので。それでも出られたのはすごいよかったですし、その中でもいいプレーができたのは、すごいうれしかったです。

－難しいピンを攻めた

渋野　できる限りの攻めを、と思っていたので、それが今日は、かなりパーオン率も高かったですし（94・4％）。まあ、スタートホールで左ピンの左に行っちゃったのは、自分でもよう頑張ったなという感じだったんですけど（笑い）。その後も流れを切らさずにできたので、逃げずにやってよかったと思います。

－難しい11番パー4のセカンドショットが良かった

渋野　そうですね。11番と15番の（ティーショット）は、どっちも7番ウッドだったんですけど、本当によく頑張ってくれました。

－どんどんスコアを伸ばしていった

渋野　できればゼロ（イーブンパー）に戻したかった気持ちはあったんですけど。16番（パー4）もいい位置につけられましたし、18番（パー5）も2オンのチャンスだったので、できればバーディーを取りたいとは思っていたんですけど、攻めた結果がこれなので、悔いはないです。

－第3ラウンドで10打と苦しんだ17番は

渋野　（パーで通過し）7打縮められたのでよかったです（笑い）。キャディーさんもメチャクチャ喜んでくれたので。すごい盛り上げてくれたのでうれしかったです。

－声援も大きかった

渋野　本当にこの1週間は、たくさんの日本人の方だけではなくて、現地の方も応援してくださって、本当にうれしかったですし、この2日間は、いろいろあった中でのプレーだったので、本当にもう、声援が本当に後押しになって、こういう結果になったと思うので、ギャラリーさんのおかげと言っても過言ではないと思います。

－最終18番は第2打以降どういうプランだった

渋野　（第2打で）左に乗ればいいかなという状況で、7番ウッドか3番ウッドかで悩んで（風は）フォローではあったんですけど、7番ウッドを持つのがちょっと怖かったのでスプーンを持ったんですけど、奥のバンカーに入っても仕方ないという感じでやって、結果的に入っちゃいましたけど。その後のバンカーショットがかなり難しかったので、よくパーでしのげたかなと思う。バーディーパットもショートせずに、打ち切れたと思いますし、その後の返しのパーパットも入ったので、とりあえずひと安心という感じでした。

－そのバンカーショットを含め、勇気の必要なショットも多かった

渋野　結局、1日目の方が緊張していたんですけど、やっぱり予選を通過してしまえば、もう前を向くしかないので、しっかり、この2日間は攻められたと思います。まあ、昨日（17番で）10を打ちましたけど、全然悔いはないなと思います。

－この1週間を振り返って

渋野　この1週間で、いろんなことを経験できたなというふうに思いますし、まあ、ちょっとでも成長するためには必要な経験だったと思います。すごくプラスに自分も考えられているので、その中でこういう結果を最終日に残すことができて本当によかったです。4日間戦うことができたので、本当に（今年の）メジャー3試合目でやっと予選を通過できて、最後に自分らしいプレーができたと思うので、すごくこの1週間はかなり自分でも手応えがあります。

－急きょ代役のキャディーさんも「すばらしい選手だ」と言っていた。決勝ラウンドの2日間を一緒に戦って

渋野　本当に、いなかったら死んでたぐらい、本当に助けられましたし、今日もメチャクチャ盛り上げてくれましたし。やっぱり昨日（第3ラウンド）は初めましてだったので、なかなかやりづらいというか、話しづらい感じはあったんですけど。今日はすごいコミュニケーションを、しゃべれないけど、なんとか取ることもできましたし、すごい盛り上げてくれたし、メチャクチャ楽しかったです。

－3カ月の米遠征が終わった

渋野　悔しいことの方がたくさんあったと思うんですけど、やっぱりこの1週間の自分を考えると今までの悔しさが全部消えていくような感じというか。まあ、いろいろとたまっていたものが、全部ここで吐き出されたなという内容のゴルフだったと思う。今週のようなゴルフができていけば、次に米国に来る時には、もっと戦えているんじゃないかなと思うので、しっかりとこの良かったところ、悪かったところを復習して、次に向けて頑張りたいなと思います。

－新たに見えてきたものは何かあるか

渋野　とりあえず、ボールは10球ぐらい入れておこうかなと（笑い）。昨日、まあまあギリギリだったので、アハハハッ。

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