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Wednesday, June 5, 2024

小惑星ベンヌの試料を分析する施設、JAXAが公開…リュウグウと比較し太陽系の成り立ちなど研究 - 読売新聞オンライン

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・レックス」が採取した小惑星ベンヌの試料を分析する施設を報道陣に公開した。JAXAの探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料と比べることで、協力して太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る。

 オシリス・レックスは昨年9月、ベンヌで採取した砂や石などの試料約121グラムを地球に持ち帰る「サンプルリターン」に成功した。日本の探査機「はやぶさ2」に続く快挙で、米国版「はやぶさ」とも呼ばれている。

 日米は、リュウグウの試料約0・5グラムとベンヌの試料約0・6グラムを交換し、比較分析などで協力することで合意。JAXAは、専用の施設を相模原市内に新設した。今夏に米国側から試料を受け入れる予定で、この日は、外気に触れない密閉した環境で観察するための装置などが公開された。JAXAは年末までに国内外の研究機関に試料を配る。

 一方、NASAは、日本を含め世界の研究機関に一部試料を先行配分。初期分析では、水や有機物を含むなど、リュウグウと特徴が似ていることがわかってきた。分析に関わる東京大の橘省吾教授は「太陽系の小惑星に共通する特徴や、(有機物など)生命の材料の多様性を探れる」と話す。

 JAXA宇宙科学研究所の臼井寛裕・地球外物質研究グループ長は「はやぶさ2での知見を生かし、価値ある試料のデータをつくりたい」と意気込みを語った。

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