受験シーズン。2023年度の大学進学率は初めて6割を超え、進学者数も増えた。ただ少子化が進み、教育の特色を打ち出さなければ大学の将来はおぼつかない。津田塾大学の高橋裕子学長は「女性がセンターに置かれる環境は女子大だけ」と、女子大の存在意義を訴える。
ジェンダーレスの時代に、女子大は必要かと問われる。共学の大学では女子学生は増えたが、教授、さらには学長と教える側は大半が男性。なお男社会だ。一方で多くの女子大は教える側の女性比率が高い。
男女共同参画社会の形成がうたわれても、無意識に男女で役割が分けられる現実がある。“ガラスの天井”のようなものだ。女子大は学生は女子だけなので、男性に頼れず自分たちが中心になってやらなければならない。そこで自立心が育まれる。
高橋学長は「女子学生がもっと大学院に進むように」と訴える。そこから女性教育者、研究者が増えることで大学の男女共同参画が進む。
津田塾大の創立者、津田梅子は7月に新5千円札としてよみがえる。1900年の開校式で学生に“オールラウンド・ウーマン”になれと語った。女子教育の現状を見たら「同じ言葉を発するだろう」(高橋学長)。
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