日経ポッドキャスト「マネーのとびら」、今回のテーマは「少額短期保険の魅力」です。少額短期保険の会社には、大手保険会社などが扱っていない、特定の人に「刺さる」保険商品が目立ちます。今回は少額短期保険の仕組みや特徴ある商品について、米国出身タレントのREINAさんと一緒に学んでいきましょう。解説は日本経済新聞社マネー報道グループの長岡良幸デスクです。
少額短期保険とは万一の時に受け取れる保険金の上限が一般の保険より小さく、契約期間が短い保険のことで、「ミニ保険」「少短」とも呼ばれます。制度上、区別はされていますが、保険料を払うとトラブルに遭ったときにお金が受け取れるという基本は変わりません。いわゆる掛け捨て型のシンプルな商品がほとんどで、多くの場合は保険料も割安です。
補償内容に特徴のある商品も目立ちます。例えば病気や急な出張などで、旅行やコンサートなどに行けなかった場合にキャンセル料を補償する商品。「私も夏休みにベトナムに海外旅行に行く予定なので」とREINAさんは関心を持った様子です。結婚式のキャンセルに備えるなど、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に注目されるようになったそうです。
また、最近増えているトラブルに備えられるものもあります。ストーカー被害に備える保険では、ガードマンが駆けつける費用やセキュリティー設備のお金、さらには引っ越し費用が出る場合があります。インターネットのトラブルに備える保険では、弁護士への相談費用や賠償費用を補償します。女性向け医療保険の種類も多く、妊娠や出産に関連した補償が充実した商品があります。
「刺さる」補償が多いのは、少短だと商品の企画から発売までの期間が短く済むからです。大手企業も少額短期保険の会社を作り、新しい商品を出していて、少額短期保険から市場が広がった分野もあります。ただし契約する際には約款などをよく読む、必要以上に加入しない、といった注意点は、一般の保険と変わりません。
番組後半のコーナー「REINAのFunny Japan」では、「日本人はなぜ『済みません』を多用するのか」について語り合いました。REINAさんは「日本の人はよく謝る印象があり、外国人から見ると英語でも頻繁に『I'm sorry』と言っているように感じる」と話します。長岡デスクは、とりあえず謝ってしまう日本人の文化的な面と、英語で「Excuse me」「Thanks」と言うべき場面でも「済みません」の語感で「I'm Sorry」と言ってしまっているのでは、と指摘します。ただREINAさんによると「I'm Sorry」は頻繁に使うべき言葉ではないのだとか。「長岡デスクが海外に行くときには禁止でお願いします!」と話していました。
「REINAのマネーのとびら」は原則毎週木曜日に、日経電子版やAppleのPodcast、Spotify、Amazon Musicなどのプラットフォームで公開します。
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