高知出身の植物学者、牧野富太郎博士ゆかりの桜「ワカキノサクラ」が、小惑星の名前として国際機関に認められ、正式に採用されました。
NHKの連続テレビ小説『らんまん』のモデルとして注目される植物学者、牧野博士の功績を知ってもらおうと、高知のアマチュア天文家で92歳の関勉さんを中心とした観測チームは、命名権を持つ小惑星に博士ゆかりの桜の名前を付けるため、ことし4月、国際天文学連合に星の命名を申請していました。
この申請が正式に採用され、関さんが平成3年に発見した小惑星が、博士ゆかりの桜「Wakakinosakura」と命名されました。
名前の元となった「ワカキノサクラ」は、牧野博士が出身地の佐川町で見いだし、明治39年に学名を付けた桜で、平成20年には国際宇宙ステーションでの実験にも使われました。
これまでに6つのすい星と200を超える小惑星を発見している関さんは「90歳を過ぎても植物の研究を続けた牧野博士の姿勢を重ね合わせ、観測の励みとしてきた。命名を機にさらに牧野博士の足跡に注目が集まってほしい」と話しています。
小惑星「Wakakinosakura」はことし夏から秋にかけて天体望遠鏡で観測しやすい明るさになることから、関さんたちの観測チームは小惑星を発見した芸西村の芸西天文学習館で観測会を開くことを計画しています。
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