日本の探査機はやぶさ2が6年に及ぶ長い道のりの末、小惑星リュウグウから持ち帰った砂状の試料の初期的分析が3月に完了し、地球の生命の起源や太陽系の成り立ちの謎解明につながる重要な研究成果が出そろった。はるかかなたの天体へ効率的に飛行して試料を持ち帰る方法など、確立した技術も未来へ受け継がれる。
試料の持ち帰り技術確立
「科学、技術、探査の全てで計画を超える成功だった。誇りに思う」。責任者の津田雄一・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は、完了を報告する記者会見で、こう胸を張った。
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