地球から85億光年離れた所にある超大質量ブラックホールに恒星が接近し、壊れた際に放出されたとみられる明るい光やX線、電波が2月、米パロマー天文台や南米チリにある欧州南天天文台の大望遠鏡などで観測された。国際研究チームが1日、英科学誌ネイチャー電子版などに発表した。
極めて強い重力を持つブラックホールに恒星が接近すると、細長く引き伸ばすような力が働いて壊れる「潮汐破壊現象」が起きる。ブラックホールの周囲ではちりやガスが円盤状に集まって高速回転しており、壊れた恒星の破片が引き寄せられると、円盤の一部の物質が上下2方向に「ジェット」として噴出する。
このジェットは光速に近く、さまざまな波長の電磁波を伴う。今回はジェットの片方がちょうど地球の方向に噴出していたため明るかったとみられ、潮汐破壊現象によるジェットでは最も遠い観測記録という。
ジェットの根元にある超大質量ブラックホールは銀河の中心にあると考えられる。今後、潮汐破壊現象によるジェットを多数観測できれば、ブラックホールの成長過程の解明が進むと期待される。
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