カプコンは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用チーム対戦型マッシヴアクション「エグゾプライマル(EXOPRIMAL)」を2023年に発売する。
「エグゾプライマル」はオンライン専用のアクションゲームとして開発が進められているカプコンの新作タイトルだ。舞台は西暦2040年、恐竜の発生により人類は危機に瀕していた。そんな中、恐竜の発生場所を特定する「恐竜予報」が可能となり、人類は反旗を翻すべく最新鋭パワードスーツ「エグゾスーツ」を装備し恐竜たちと戦うことになる。
ゲームではアサルト・タンク・サポートといったロールを選択し、恐竜と戦ったり、対象物を防衛したりと多種多様なミッションをこなしていく。今回はそんな本作のディレクターを務める平岡拓朗氏に様々な内容を聞いた。ゲームの流れから、影響を受けたものまで様々な方向から質問をしている。
【Reveal Trailer | EXOPRIMAL(『エグゾプライマル』プロモーション映像1)】
ゲームの流れやミッションなど「エグゾプライマル」ってどんなゲーム?
――改めまして本作がどういったゲームなのかを教えてください。
平岡氏:「エグゾプライマル」は、カプコンが制作する完全新作のオンライン専用タイトルで、「歴史上最凶の『恐竜』を人類最強の『エグゾスーツ』で打破する……」をテーマにしたチーム対戦型マッシヴアクションとなっております。
西暦2040年、突如出現する恐竜の群れによって、街や人々が襲撃される事象「恐竜災害」が世界各地で発生し、人類は危機に瀕していました。恐竜に対抗するため、プレーヤーは最新鋭のパワードスーツ「エグゾスーツ」を身に纏い、エグゾファイターとして仲間と共に圧倒的な量で押し寄せる恐竜災害に立ち向かいます。
――ゲームシステムに様々な選択肢がある中で「対戦型PvE」を選んだ理由は何でしょうか?
平岡氏:PvE(エグゾスーツvs恐竜)の中に、PvP(エグゾスーツ同士の戦闘)のシチュエーションが発生することにより、よりエキサイティングなゲームになる可能性があること。そして「リヴァイアサンの戦闘テストにプレーヤーが巻き込まれ、戦わされている」というストーリーおよび世界観との親和性が高いゲームモードを求めた結果になります。
――ジャンルが「チーム対戦型マッシヴアクション」となっていますが、「マッシヴさ」を感じられる豪快な要素が用意されているのでしょうか?
平岡氏:「エグゾプライマル」のテーマの1つに「マッシヴ(重い/激しい/デカい/大量)」を掲げています。圧倒的な数の恐竜が押し寄せるビジュアル、それとエグゾスーツが正面からぶつかり合う瞬間は、私たちが表現したかった「マッシヴ」そのものになっています。また、恐竜やエグゾスーツ1つ1つのモデルやアクションにも、カプコンが表現する「マッシヴ」が入っています。
是非ゲームを通じて、「エグゾプライマル」の“マッシヴ”を体験してみてください。
――本作におけるゲームプレイはどのような流れになりますか?
平岡氏:まずゲーム全体の進行についてです。「エグゾプライマル」では、リヴァイアサンが繰り返し行なうウォーゲーム(戦闘テスト)にユーザーが巻き込まれることになります。その戦闘テストがメインモードの「ディノサバイバル」になります。ディノサバイバルをプレイすることでストーリーが進展していきます。繰り返されるウォーゲーム、その無限ループからの脱出方法を探る……という構成で一般的なキャンペーンとは異なる形式でユーザーに提供されます。
また、スーツを着ているキャラクターは“ユーザー自身”になります。是非「自分自身がこの戦闘テストに巻き込まれたら……」という気持ちでゲームを楽しんでもらえればと思います。
一方の「ディノサバイバルでは、自分を含めて味方チーム5人、敵チーム5人がマッチングし、基本的に「5v5」のチーム対戦の形式で遊ぶことになります。
「ディノサバイバル」のルールは「リヴァイアサンが提示する全てのミッションを相手チームよりも先にクリアした方が勝利」という単純明快なものになっています。そのミッション内容は、参加するプレーヤーのゲーム進行状況に応じてリヴァイアサンが決めます。そのため、同じフィールド、同じミッションでも異なる体験が待っています。
同じ場所の同じミッションでも、大きな恐竜が連続して襲い掛かってくることもあれば、小型恐竜の大群が複数出てくることもあるかもしれません。さらに、相手チームのファイターを直接攻撃するシチュエーションが発生するものがあれば、相手チームと協力して10人のファイターで強敵に挑むものなど、バリエーション豊かなミッションを用意しています。
――目的討伐やVTOL防衛など様々なミッションが存在しますが、各モードのポイントやクリアのコツについて教えてください。
平岡氏:それぞれのスーツは、それ単体だけではパフォーマンスを最大限に発揮できません。アサルト、タンク、サポートが連携することで、絶望的な状況を打破し、ミッションを攻略する楽しみを味わうことができます。
一例を挙げるとすると、タンクの「ロードブロック」が挑発によって恐竜の注目を引き付け、自身を攻撃してきた恐竜を盾で受け止めることで恐竜を1箇所に集める。そこに対して、デッドアイを始めとしたアサルトが攻撃を集中させて恐竜を一掃する。サポートはその戦線が崩れないように仲間を回復するといった連携があります。
チームのスーツ構成については、必ずしも「これが正解!」というものは用意しておりません。リヴァイアサンが提示するミッション、その状況に応じてユーザー自身で「こう戦いたい!」というのを考えて構成を決めて楽しんでもらえればと思います。
――また、本作は「プレーヤーのゲーム進行状況に応じてミッションが変化する」とありますが、上級者と初心者は一緒にマルチプレイを楽しめますか?
平岡氏:どのようなプレーヤーが一緒でもエグゾプライマルを楽しめるように意識しています。
「臨機応変に判断」や「ロール」、「仲間との協力/連携プレイ」と聞くと難しいゲームのように感じるかもしれませんが、実際にはもっとカジュアルです。登場する各エグゾスーツは、シンプルな操作でそれぞれの特性を活かした強力な攻撃やスキルを繰り出すことができ、それによって爽快感のあるプレイを体験できるでしょう。
メインモードであるディノサバイバルも、リヴァイアサンのナビゲーションによって初めてでも迷うことなくプレイを進められるでしょう。1人で遊んでも、友達と遊んでもきっと楽しい体験ができるでしょう。
恐竜×アクションゲームが誕生した理由を探る
――恐竜とアクションゲームを組み合わせた理由について教えてください。
平岡氏:初にアイデアとして存在していたのが「恐竜」でした。
歴史上最強であろう生物である恐竜の脅威を体験してみたい。さらに、その恐竜が数千、数万という数で襲い掛かってくる絶望的な状況をゲーム中で体験できたら、今まで見たことのない迫力を生み出せるのではないかと考えました。
次に、そんな圧倒的な強さと数を持つ恐竜、絶望的な状況を打破するには、現代の人間や技術では不可能であり、未知の力(近未来の化学)が必要ではないかと思い至りました。この時に「歴史上最強」×「近未来最強」という相反する要素が組み合わさることで、新しい体験、面白さをユーザーに届けられるのではないかと思い、「エグゾプライマル」のアイデアが生まれました。
――恐竜はティラノサウルスやトリケラトプスなどが公開されいますが、これら大型の恐竜たちはボスや中ボスのような形で登場するのでしょうか?
平岡氏:前述した通り、ディノサバイバルのミッションはプレイの度にリヴァイアサンが決めます。恐竜が出現する場所、そこから出現する恐竜はランダムになります。同じ場所の同じミッションでも、大きな恐竜が連続して襲い掛かってくることもあれば、小型恐竜の大群が複数出てくることもあるかもしれません。
――ゲーム内の恐竜たちに弱点は用意されていますか?
平岡氏:各恐竜の見た目やイメージから、アクション面で遊び/役割を持たせるようにしています。それにより恐竜によって攻略(プレーヤーアクション、エグゾスーツの有利/不利)が異なるようにしていますが、完璧に攻略をしないと倒せないといったようにはしていません。
攻撃全振りでも攻略可能!? エグゾスーツ&コンテンツについて
――現時点で操作可能な4つのエグゾスーツが公開されていますが、発売前および発売後に追加する予定はありますでしょうか?また、1番好きなものはどれですか?
平岡氏:登場するエグゾスーツの種類については、続報をお待ちください。
僕が好きなエグゾスーツは、やはりデッドアイでしょうか。汎用性に優れ、様々なシチュエーションに対応できるのと、個人的にシューターが好きなのでデッドアイを好んで使うことが多いです。しかし、ロードブロックで恐竜を受け止める瞬間も「マッシヴさ」を味わえて好きなんですよね。1番を選ぶのは難しいです。(笑)
――ロールに関して5人全員が「アサルト」など攻撃に振った編成での攻略は難しいのですか?
平岡氏:基本的にはどのような構成でも楽しめるようにしています。
アサルト、タンク、サポートがバランスよくいても良いですし、回復できるリグ「エイド」を装着したアサルトのみで戦うのも面白いかもしれません。様々な可能性を是非試してみてください。
――ゲーム内ではどのようなステージが用意されているのでしょうか?
平岡氏:基本的にはビキトア島が戦闘の舞台となります。公開している映像では市街地が多いですが、ビキトア島には市街地以外にも様々な場所が存在します。こちらについても、今後の情報を楽しみにお待ちください。
影響を受けた作品や「ディノクライシス」との関連性について
――恐竜といえば「ジュラシック・ワールド」といった映画も人気ですが、インスピレーションを受けた作品などはありますでしょうか?
平岡氏:もちろん「ジュラシック・ワールド」シリーズは参考にしています。初期構想では「マッシヴ」のイメージ共有に映画「300(スリーハンドレッド)」を参考にさせてもらいました。また、実際に博物館にも足を運び、恐竜の迫力を肌で感じました。
――また、カプコンと恐竜といえば「ディノクライシス」を思い出しますが、関連性はありますか?
平岡氏:本作は「ディノクライシス」とは、ゲーム性も世界観も異なる、新規タイトルになります。
――まだ開発が進んでいる段階かとは思いますが、個人的に気に入っている部分を教えてください。
平岡氏:「圧倒的な数の恐竜を相手に、少人数の仲間との協力プレイで、その絶望的な状況を打破する」という体験を、カプコンのアクションで“マッシヴ”に描くことにより、非常に爽快感のあるゲームになっている点。
そして、PvEとPvPが組み合わさった新しいタイプのゲームになっている/挑戦できている点。さらに、遊ぶ度にミッション構成が変化し、異なるゲーム体験が楽しめる点。「エグゾプライマル」ならではの魅力がそこにあると思っています。
――最後に発売を待っているプレーヤーに向けてメッセージをお願いします。
平岡氏:「エグゾプライマル」はカプコンの新規IPとして、新しい世界観はもちろん、新しいゲームシステム/ゲームルール、新しいアクションの気持ち良さに挑戦しているタイトルになります。私たちがプレーヤーの皆さんに見せたい、共有したい体験を実現するため、開発メンバー一同、頑張って制作を続けております。
発売は2023年を予定しております。発売後にプレーヤーの皆さんと一緒に「最凶を最強でぶっ潰す(絶望的な状況を仲間との協力プレイで打破する爽快感)」というエグゾプライマルのコンセプトの気持ち良さを味わえることを楽しみにしています。
今後も様々な情報を出していきますので、楽しみにお待ちいただければと思います。また、クローズドネットワークテストを開催しますので、そちらにも是非ご参加ください。
「AIBIUS社は人類の希望となる、未来のエグゾファイターを募集しています! 未来のエグゾファイターはキミだ!!」
――ありがとうございました!
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