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Friday, December 3, 2021

予算編成の基本方針決定「必要な財政支出は躊躇なく行う」 - 読売新聞

 政府は3日の閣議で、2022年度予算編成の基本方針を決定した。デフレ脱却に向けて「必要な財政支出は 躊躇ちゅうちょ なく行い、万全を期する」とし、財政支出による景気回復に優先的に取り組む姿勢を打ち出した。

 岸田首相は決定に先立ち、首相官邸で開かれた経済財政諮問会議で「切れ目のない万全の経済財政運営を行うとともに、メリハリの効いた予算としていく」と述べた。

 基本方針は「経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない」と強調し、まずは経済を立て直したうえで、財政健全化を進めるとした。

 11月中旬時点の原案では、厳しい財政状況を憂慮し、「歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進する」との記述があった。関係者によると、与党幹部からの反発などで削られたという。

 基本方針はまた、21年度の補正予算と22年度予算を「16か月予算」として一体的に編成するとした。岸田首相は国の予算を年度内に使い切る「単年度主義」の弊害を是正すると主張しており、基本方針では「必要に応じ新たに(複数年度にまたがる)基金を創設する等の措置」を盛り込むとした。

 岸田内閣が目指す経済運営のあり方について「成長と分配の好循環」などを基本概念とする「新しい資本主義の実現」であると明記した。科学技術立国の実現やデジタル化を通じた地方活性化、経済安全保障の強化を成長戦略の3本柱に位置づけ、大胆な投資を行うとした。

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