
がむしゃらに走ってきた会社員人生もふと立ち止まってみると、先が見え「このままでいいのか」と思うもの。しがみつく、見限る、辞める……働き方が多様化する時代、会社員に与えられた選択肢も多い。滅私奉公人生の辞めどきを見極めるタイミングはいつ?
辞めるなら、自分の黄金時間を捻出、スキルアップに励め!
「能力を伴わないで見限っても、会社から見限られるだけです」 そう警鐘を鳴らすのは、建設会社で部長として働きながら、税理士、講師、著者としても活躍するスーパーサラリーマンの石川和男氏だ。同氏はスキルの棚卸しを推奨する。 「まずは自分ができることを紙に書き出してみる。これからの時代、単純作業は淘汰されていきますし、40代からでも見限るのに遅くないと言うためには、特化した専門能力が必要です。できることの組み合わせから、転職先や、やれそうなことへ繋げます。自分には当たり前でも、他者から強みとして評価されることもあるので、第三者の意見を聞いてみることも大切」
捻出した朝時間を有効活用すべし
しかし、再確認した強みは武器に変えなくては意味がない。 「自己研鑽は、朝に行うのがオススメです。会社員は帰宅後に勉強すると決意しても、誘惑が多く継続が難しいですが、朝は邪魔が入りにくいので、自分だけのゴールデンタイムをつくりやすいんです」 朝活の効用は重々承知だが、早起きはなかなか難しい……。 「自分の適正な睡眠時間を知り、起床時間から逆算して就寝することです。飲み会や、見たいテレビがあっても必ず決めた時間に寝る。捻出した朝時間を有効活用するのにも、逆算思考です。資格試験まであと8か月あって、一日1時間の勉強で合格できそうだ。それには朝6時に起きるので夜12時には寝るといった具合に計画します。結局、時間をつくれるかは、“覚悟”の問題ですよ」 石川氏の時間管理術で、見限り後も闘える力をゲットだ。
弁護士に聞く、見限って会社を辞める前に注意したいこと
会社を見限り、いざ辞める際に法的に注意するべきこととは? 労働問題に詳しい弁護士の佐々木亮氏に聞いた。まず行うべきは、未払いの残業代がある場合の請求だという。 「残業代はないと言っている会社ほど単なる未払いの場合が多いので、労働時間のデータを残しておいて、退職後でもしっかり請求しましょう。最悪手書きのメモでもいいですが、可能なら2年分のタイムカードや管理ソフトの画面の写真。 面倒かもしれませんが、仮に月収が25万円で毎日3時間残業したとして、1年で約140万円が取り戻せるかもしれないと考えると、やる気が出る人もいるでしょう」 パワハラやセクハラを受けていた場合も、辞める前に証拠を残しておくべきだとか。 「証拠は現場の録音データが最強なのですが、最中に録音するのは難しいですよね。後から証拠を残すなら、『昨日〇〇されたのは苦痛だった』と抗議をする際に録音をすることで、行為があった事実を前提にできる。もめるのは怖いかもしれませんが、辞めると決めたなら、あとは去るだけですから。 ちなみに予告なしの録音は違法だと思う人もいますが、自分が参加する会話の録音は、全く問題ないです。セクハラやパワハラの慰謝料請求はケースにより弁護士費用倒れの可能性もあるので、その場合は、残業代など他の請求と合わせて闘うとよいでしょう」
からの記事と詳細 ( 40代以降の退職には「特化した専門能力」が必要。朝時間を活用してスキルアップ(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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