８日午前、神戸市の中学校のグラウンドで体育大会の練習をしていた生徒２５人が体調不良を訴え、このうち１３人が熱中症の疑いで病院に運ばれました。
その後、症状が落ち着き、全員帰宅したということです。
熱中症の疑いで生徒が救急搬送されたのは、神戸市垂水区の市立垂水東中学校です。
神戸市教育委員会によりますと、学校では８日午前９時から１１時半ごろまでグラウンドで全校生徒およそ４００人が集まり、今週金曜日に行われる体育大会の予行練習を行っていたということです。
練習が終わり教室に戻ったあと、２５人の生徒が体調不良を訴え、このうち１３人が熱中症の疑いで市内の病院に搬送されました。
市教育委員会によりますと、生徒はその後、症状が落ち着き、全員、自宅に戻ったということです。
学校では、熱中症対策のため競技中はマスクを外し、競技をしていないときはテントの下で待機するよう指導していたということですが、待機中にマスクをしている生徒もいたということです。
８日の神戸市は、午前中から気温が３０度を超える暑さとなり、気象台が高温注意情報を出して熱中症に注意するよう呼びかけていました。
市教育委員会は、「学校ではテントの設置やこまめな水分補給など熱中症対策を行っていたと聞いているが、このような事態となり申し訳ない。今後も暑い日が続くと想定されるので、改めて各学校に対して十分な熱中症対策を行うよう呼びかけていきたい」とコメントしています。
【来週にかけ厳しい残暑続く】。
大阪管区気象台によりますと、近畿地方では来週にかけても、各地で最高気温が平年より高く、３０度を上回る厳しい残暑が続く見込みだということで、引き続き熱中症に十分な注意が必要です。
【熱中症に詳しい専門家は】。
熱中症に詳しい、大阪国際大学スポーツ行動学科の井上芳光教授は、「新型コロナの影響で外出自粛期間が長く、汗をかく機会が例年に比べ少なかったので、子どもたちの暑さに対する耐性が弱くなっている可能性がある」と指摘しています。
また、体育大会などを実施する際の注意点として、「子どもたちが暑さに弱くなっていることを考慮して、感染防止のためにグラウンドを広く使って距離を取り、マスクをつけなくてもよい演目や時間などを考えて指導することも必要ではないか」と話しています。
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September 08, 2020 at 03:29PM
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体育大会練習中に熱中症疑い搬送｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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