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Wednesday, August 5, 2020

危険な暑さ 熱中症に警戒を|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

5日の近畿地方は各地で猛烈な暑さになっています。
すでに36度を超えた京都市では、このあと38度の危険な暑さになることが予想されていて、こまめに水分を補給するなど熱中症への警戒が必要です。

大阪管区気象台によりますと、5日の近畿地方は広い範囲で高気圧に覆われて晴れ、各地で気温が上がっています。
午後2時半までの最高気温は▼京都市で36.2度、▼滋賀県東近江市と▼京都府福知山市で35.8度、▼兵庫県朝来市和田山で35.3度などと各地で猛暑日となっています。
▼京都市はこのあと38度と危険な暑さになることが予想されているほか、▼大阪市▼奈良市▼大津市▼兵庫県豊岡市などでも36度と各地で猛烈な暑さが予想され、すべての府県に高温注意情報が出ています。
こまめに水分を補給し、冷房を適切に使うなどして熱中症に警戒してください。

【学会など“マスク適宜外して”】。
猛烈な暑さの中、マスクの着用によって高まるとされているのが熱中症の危険性です。
専門家などは、暑いと感じたときにはマスクを外して人との距離を取るよう、注意を呼びかけています。
日本救急医学会などや日本臨床スポーツ医学会などは、マスクと熱中症の関係について提言や声明を発表しています。
この中では、▼マスクを着用すると呼吸の頻度や心拍数が上がり、体に負担がかかるため、適宜マスクを外して休憩することが大切だとしています。
さらに、▼屋外で運動するときにマスクを着用したり、口、鼻を覆ったりすることは勧めないとしています。
そのうえで、▼マスクを外すときは人との距離を2メートルほど保つことや、特に信号待ちなどで人との距離が近くならないよう工夫することを呼びかけています。
一方、子どものマスクの着用について、日本小児科医会は、▼登下校の際、バスや電車など人混みではマスクをつける一方、人が少ない場所では外すこと、「暑い」「少し苦しい」と感じたら早めに外すことを呼びかけています。
また、▼教室では、休み時間にはマスクをするものの暑さを感じたら必ず外すことなどを呼びかけるメッセージを出しました。

【専門家“マスクもシールドも注意”】。
マスクの着用と熱中症との関係について、近畿大学病院救命救急センターの植嶋利文医師は「マスクを着用すると体内の熱が口から発散されづらくなり、積もり積もって体温の上昇につながる可能性がある。また、口の中の湿度が上がって乾燥が抑えられるため、のどが乾いていることに気づかないまま、脱水状態に近づくこともあるかもしれない」と指摘しました。
そのうえで、「マスクを着用すべきかどうかは人との距離や会話をするかどうかで変わる。会話をしながら歩くときはマスクが必要だが、屋外で人との距離が十分離れているなら、熱中症予防のためにはマスクを外したほうがいい」としています。
また、フェイスシールドについても、「シールドで覆われる部分には熱がこもるので、暑い環境では配慮が必要だ。暑いと感じるなら、シールドを外して代わりに人との距離を保つことを考えるべきだ」と述べました。

【暑さとマスク 街の人は】。
厳しい暑さが続く中、大阪城公園では熱中症予防のため、状況に応じてマスクを外しているという声が聞かれました。
大阪市内に住む70代の男性は「痛いような暑さです。マスクを着けていると口の周りが蒸れて苦しいので、この公園のように人との距離がとれる場所では外しています」と話していました。
小学生の子どもと一緒に公園を訪れていた大阪市内の30代の女性は「大人はマスクを着けたり外したりするタイミングがわかりますが子どもはわからないので、周りに人がいないときは外すように伝えています」と話していました。
また、子どもと遊んでいた八尾市に住む50代の男性は「子どもは家にずっといるとストレスがたまってしまうので外で遊んでいます。暑いので密を避けられるようならマスクを外したり、こまめに水分を補給したりしています」と話していました。

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August 05, 2020 at 12:56PM
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