道交法上は「30m手前」「3秒前」だが…
運転中の右左折や進路変更の際は、まずウインカーを点灯させますが、そのタイミング、人によってまちまちかもしれません。どのようなタイミングで合図を出すべきなのでしょうか。 【写真】「日本一ウインカーを出さない県」のローカル路面標示「★合図」 道路交通法では、交差点の右左折における合図のタイミングは、その「30m手前」、また右左折のための幅寄せや進路変更の際には、それをしようとする「3秒前」とされています。 東京都世田谷区の自動車教習所、フジドライビングスクールの田中さんは、「30m手前」の目安として、「おおむねクルマ6台分」(1台あたり長さ5m)と教えているそうです。このほか、「破線の車線境界線が交差点近くで実線に変わるのも、だいたい30m手前のことが多いですが、必ずしもそうではないケースもあるので注意が必要です」とのこと。 しかしながら、この「交差点の30m手前」「進路変更の3秒前」は、これから新規に免許を取る人に対しての教え方であって、ペーパードライバー講習など免許取得者を相手にする場合は、「より実践的に教える」といいます。 「仮に60km/hのスピードで30m手前と、20km/hで30m手前とでは、タイミングが全然違いますので、ウインカーを出すのは、右左折や進路変更のために『ブレーキを踏む少し前』と言っています。たとえば60km/hの場合は、かなり早いタイミングでの合図が必要です」(フジドライビングスクール 田中さん) 状況を見て、合図のタイミングを的確に判断する必要があるとのこと。「もし自車の後ろにベッタリつかれているのであれば、合図の遅れは追突のもとです」と話します。
隣の車線がビッシリだった場合は?
では、隣の車線に車列ができていて、そこへ割って入らなければいけないケースではどうでしょうか。 田中さんはその場合、少し空いているスペースを見つけて、「割り込みたいクルマの前のクルマと横並びになった瞬間」にウインカーを出すのがよいといいます。こうすることで、後ろの車は明確に意思表示されたと思い、何らかリアクションを返してくれるのだそうです。 「経験上、7割から8割のケースでは入れてくれるでしょう。ただこれは、周りの車と速度を同じにして走るだけの技術が必要です。仮に、後ろの車が『入れてやらん』と、べったりついてきた場合に、速度を保ったまま軌道修正できなければいけません」(フジドライビングスクール 田中さん) 高速道路などでの合流と同じで、割り込む際に減速すれば、「相手の感情を害する」といいます。 「いずれにしても、いちばん危ないのは、ブレーキを踏んでからウインカーを出すことです。後続車にブレーキを踏ませてしまうと、相手もヒヤッとしますし、気分を害して、あおり運転のきっかけにもなり得ます」(フジドライビングスクール 田中さん) こうしたことは進路変更だけでなく、路肩側に一時停止しようとする場合も同じだといいます。「何かアクションを起こす前に、後続車へ知らせること」が大切だそうです。
乗りものニュース編集部
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June 04, 2020 at 04:20PM
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危険「遅すぎるウインカー」 どんなタイミングで出すべき? セオリー通りでいいのか(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース
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