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Wednesday, February 12, 2020

CATVやADSLとの違いは?今さら聞けない光回線の仕組みとメリット、デメリット - @DIME

安定性・高速性を兼ね備えた光回線は、多くの人が自宅に導入しているインターネット回線です。光回線とはどのようなものなのか、概要やメリットを解説します。ケーブルテレビやADSLとの違い、契約する際の業者の選び方に関しても理解を深めましょう。

そもそも光回線とは何?

光回線についての概要を解説します。よく比較される他のネット回線についても知っておきましょう。

インターネット回線のこと

光回線は、光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線です。いくつかあるネット回線の中でも、通信スピードが最も速い種類の回線で、近年の固定回線において主流となっています。

通信制限がないことや、回線が安定していることなどから、ストレスフリーなインターネット環境が得られます。電話料金が安くなる光電話が使えることも特徴です。

家族みんなでインターネットを利用したい場合や、PCで頻繁に動画を閲覧したい場合などに向いています。

光ケーブルを自宅に引き込むことで、光回線を利用できるようになります。携帯電話会社が提供するセット割などを利用すれば、スマホの料金が安くなることもあるのでチェックしてみましょう。

光回線以外の回線について

現在利用できる光回線以外の主なインターネット回線は『モバイル回線』『ケーブルテレビ』『ADSL』などがあります。

『4G』や『LTE』などのモバイル回線は、屋外でも使用できることが大きなメリットです。一方、通信制限があり、大容量のネット通信には向きません。

ケーブルテレビ回線は、テレビ線を利用したネット回線です。テレビ番組のチャンネル数は充実していますが、通信速度がやや遅く、テレビを見ない人にとっては料金も割高です。

電話回線を用いたADSLは、一昔前に主流だったネット回線です。光回線の普及によるマーケットの変化により、各社のADSLサービスは提供終了に向かっています。

光回線の仕組みをわかりやすく解説

光回線とはどのような仕組みなのでしょうか。利用する際の契約に関しても、併せて確認しておきましょう。

光ファイバーケーブルで通信

光回線は、光を走らせる繊維『光ファイバー』のケーブルを利用し、情報のやり取りを行います。

電気信号の形でデータを送信するADSLやケーブルテレビ回線に対し、光回線はデータをレーザーの光に変換し、光ファイバーの中を通過させ、再びデータに戻す仕組みです。

ADSLで使用される銅線ケーブルなどと比べ、光ファイバーはノイズの干渉や電磁波の影響を受けにくく、通信がより安定します。

また、他の回線と比較し、同じ時間で大量のデータを送受信できるのも特徴です。非常に速いスピードでインターネット通信を利用できます。

プロバイダへの契約が必要

光回線を利用するためには、光回線を管理する会社および、プロバイダとよばれるインターネット接続サービス会社の両方と契約する必要があります。

プロバイダとの契約により、ネット接続に不可欠な『IPアドレス』が個別に発行されます。IPアドレスとは、インターネット上における住所のようなものです。

光回線を物理的に確保するだけでは、インターネットへの接続ができません。個別のIPアドレスを取得することで、初めてネット環境が整うことになります。

プロバイダからは、専用の電子メールアカウントや、ネット通信に必要な機器なども提供されるでしょう。光回線業者がプロバイダを兼ねる一体型サービスもあります。

光回線のメリット

光回線を導入することには、さまざまなメリットがあります。より大きな恩恵を感じられる、主なメリットを紹介します。

利用制限がない

モバイル回線などの通信量に制限がある回線では、一定のデータ量を消費した際に大幅な速度制限がかかります。

常にデータ消費量を気にしなければならず、制限を解除したい場合には追加料金を払うなどの対応が必要です。

しかし、光回線には利用制限がないため、通信容量を気にせずインターネットを利用できます。契約内容も、定額で使い放題であることがほとんどです。

そのため、毎日のように長時間動画を見たり、オンラインゲームを楽しんだりできます。家族で複数のPCを使い、インターネットを利用したい場合にも向いています。

速度が速い

通信スピードの速さも光回線の大きなメリットです。この世で最も速い光を利用して通信する速度は、銅線に電流を通して通信するADSLの速度と比べ、圧倒的な差があります。

また、電話回線を利用するADSLは、電話回線が収容されている収容局から契約者までの距離も通信速度に影響します。一方、光回線は距離の影響をほとんど受けません。

ADSLより速度の速いモバイル回線やケーブルテレビ回線と比べても、光回線は約3倍以上もの通信速度を誇ります。

最大約2000Mbpsでの高速通信ができるため、動画のストリーミング配信やアプリのダウンロードなどもストレスなく行えるでしょう。

光電話が利用可能

光電話とは、光回線を通して利用できる電話サービスです。ほとんどの場合、光回線の契約と一緒に付帯サービスとして提供されます。

従来の固定電話と比べ、光電話は基本料・通話料ともに安くなります。今まで使っていた電話番号をそのまま引き継げることもメリットです。

固定電話に比べ、音声がよりクリアに聞こえるという特徴もあります。自宅の電話代を抑えたいと考えている場合は、光回線の導入と併せて検討してみるのもよいでしょう。

なお、光電話のデメリットとしては、停電時に利用できないこと、一部のフリーダイヤルに電話できないこと、インターネット利用が前提であることなどが挙げられます。

光回線のデメリット

光回線の導入にあたり、デメリットとして考えられることを解説します。契約を検討する際の参考にしましょう。

最初に工事が必要

光回線を利用する場合は、回線を引き込む開通工事が必要です。電話線やモバイル回線など、他の回線とは別に新たなシステムを構築することになります。

工事には費用がかかりますが、キャンペーンなどで工事費が無料になる場合があります。また、解約時にも工事を必要とする場合があるため、注意が必要です。

申し込みから開通までに時間がかかることもデメリットといえるでしょう。通常、約1カ月かかり、時期によっては数カ月先しか予約できないこともあります。

光回線に対応していない地域もあるため、全ての場所で利用できるとは限りません。賃貸住宅に住んでいる場合も、管理会社や大家さんへの事前確認が必要です。

家のみの利用

前述したように、光回線を利用するためには、自宅にケーブルを引き込む工事が必要です。室内に引き込んだ場所から、さらに有線・無線LANを通し、PCなどの端末でネットを利用することになります。

したがって、光回線は家の中だけでしか利用できず、屋外にシステムを持ち出すことは不可能です。

ルーターからWi-Fiを飛ばすサービスを利用できる場合もありますが、Wi-Fiの電波が届く範囲は、自宅の中や周辺に限られます。

家の中であまりインターネットを利用せず、外で使うことが多い場合は、他の回線を検討した方がよいでしょう。

回線・プロバイダの選び方

光回線やプロバイダは、多くの会社がサービスを提供しています。契約する会社を選ぶ際に、気をつけるべきポイントを解説します。

サービスやキャンペーンで選ぶ

光回線業者を選ぶ際は、利用している携帯電話とのセット割サービスを提供していないか確認してみましょう。スマホ代が安くなる場合があります。

プロバイダに関しては、料金・速度・サポートを重点的にチェックしましょう。各社それぞれに特徴があり、重視しているポイントも異なります。

光電話サービスや設定サポートなど、オプションサービスの確認も重要です。時期により、工事費無料などのキャンペーンを実施している場合もあるでしょう。

光回線業者がプロバイダ事業も兼ねていれば、料金を一括で支払えることや、手続きなどの手間がかからないことなどのメリットがあります。

支払総額も忘れずに確認

光回線業者とプロバイダを別に契約する場合、それぞれに対する支払いが発生します。料金をチェックする際は、総額がいくらになるのかを確認することが重要です。

光回線の利用で発生する費用は、契約手数料・機器費用・工事費用などの契約時に必要な費用、月々の支払い、解約時に必要な費用の大きく三つに分けられます。

キャンペーンなどで料金の安さをアピールしているような場合は、契約時に1度だけ発生する料金を対象としているのか、月々の支払いが安くなるのかなどもチェックしましょう。

構成/編集部

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