Windows11環境におけるLeague of Legends (以下、LoL)のプレイに、TPM 2.0が必須になりました。
LoLは、2024年5月のパッチ14.9において、独自のチート対策システムであるRiot Vanguard (以下、Vanguard)を実装しました。Windows11環境におけるVanguardのシステム要件として、TPM 2.0の有効化が必須となっており、TPM 2.0が無効だとゲームが動作しなくなりました。(Windows10はTPM 2.0無効でも問題ありません)
TPM 2.0が無効のWindows11環境でLoLを起動しようとすると、VAN9001エラーが表示されます。
本件について、Riot Gamesは以下のように述べています。
TPM 2.0 LoL x VanguardにはTPM 2.0が必要です。Microsoftは元々Windows 11の新規インストールすべてにTPM 2.0を要求するつもりでしたが、蓋を開けてみるとこの強制は比較的緩く、簡単に無視することができました。そこで、私たちは彼らの元々の計画に乗り、代わりに自分たちで強制することにしました。特にレジストリキーを変更してこの要件を回避した場合、ごく一部のWindows 11ユーザーにはLoLのプレイに影響が出る可能性があります。 TPMは「Trusted Platform Module (信頼されたプラットフォームモジュール)」の略で、私たちがTPMを必要とする理由は2つあります。1つ目は、証明書の署名検証(他のソフトウェアが信頼できるかどうかを知るために頼りにするもの)にセキュリティが加わるから。ですが2つ目(かつさらに重要な理由)は、極めて代替しにくいハードウェアIDとして機能するからです。TMP 2.0が機能していれば、あなたにチートをする意思がないことを私たちは大いに確信できます。なぜなら、もしあなたがチートをしたことがあるならば、私たちはあなたのPCに積まれたICチップをゲーム世界から簡単に永久追放できるからです。TPMを有効にする方法の詳細については、このお役立ちサポート記事をご覧ください。 |
TPM 2.0対応PCでTPM 2.0を無効にしているだけなら、有効にするだけでLoLをプレイできます。しかし、問題はTPM 2.0非対応PCです。
TPM 2.0非対応PCに無理矢理Windows11をインストールしている場合、LoLをプレイできません。プレイするにはWindows11のシステム要件を満たしたTPM 2.0対応PCへと買い換えるか、Windows10へとOSをダウングレードするしかありません。
お金をかけたくないのであれば、OSのダウングレードしかありません。ただ、Windows10は2025年10月にサポート終了となります。サポートが終了してもWindows10を使えなくなるわけではありませんが、セキュリティ面で脆弱になるためサポート終了以降の使用はおすすめできません。また、いずれLoLでもWindows10のサポートが切られるでしょう。TPM 2.0非対応PCでLoLをされている方は、遠からずPCの買い替えが必要になります。
余談ですが、TPM 2.0必須のゲームはLoLだけではありません。同じRiot GamesのVALORANTもWindows11ではTPM 2.0が必須です。今後もチート対策として、TPM 2.0が必須要件になるタイトルが出てくることが予想されます。
お使いのPC / CPUがTPM 2.0に対応しているかどうかは、Microsoftのサイト(Intel CPU / AMD CPU)で確認できます。ザックリですがデスクトップPCの場合、Intelは第8世代以降(Core i 8000シリーズ以降など)、AMDはRyzen 2000シリーズ以降であれば対応しています。
からの記事と詳細 ( League of Legends (LoL)、Windows11だとTPM 2.0が必須に。TPM 2.0非対応プレイヤーはいずれPCの買い替えが必要に - ニッチなPCゲーマーの環境構築Z )
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