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Friday, February 23, 2024

純正にこだわる美人オーナーの“真っ赤なZ”「おばあちゃんになって腰が曲がっても乗り続けたい」:紀伊民報AGARA|和歌山県のニュースサイト - 紀伊民報

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 2月17日、18日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックモーターショー『第15回Nostalgic 2days 2024』(ノスタルジック2デイズ)。一般公募から選ばれた目玉企画『選ばれし10台』に展示されたのは、真っ赤なボディが印象的な『日産 フェアレディZ Z300ZX ツインターボ2by2 Tバールーフ』(Z32)。90年代を代表する日産のスポーツカーを所有するのは、“おじさん”が多い旧車イベントの紅一点で、モデルのような703(ナオミ)さん。Z32との出会いは小学生の頃だった。

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「初めて見たのは幼なじみの家で、その子のお父さんが乗っていたんです。太いマフラーに深リム金色の“あみあみ”ホイール履いてた黒のZで、爆音で走っていて。衝撃でした。夕方、おじさんが帰ってくると『エンジン掛けて』っておねがいしたり、『コンビニ行きたい』って乗せてもらったり。おばさんに『うるさいからダメ』って怒られることもありました(笑)」

 幼い頃の原体験があったものの、その後は特にこの車を意識して生活してきたわけではなかった。そんな状況が一変するのが今から数年前。

「若いうちに子どもを授かったので、40歳を前に子どもの手が離れて『ここから私自由にできるな。何しようかな』と思ったんですね。これからいろんなところ行きたいと考えて、だったら子どものためのファミリーカーではなく、自分が好きな車に乗って自分の好きなところに行けたらと。最終的に『やっちゃえ』ってなりました」

 購入を決断するも、希望に合う車はすぐには見つからず、愛車探しに3年を費やした。

「Z32って、改造車が圧倒的に多いんですよ。テールが丸目四灯になってるものとか、エアロついてるものとか、車高調入っていたり。そうじゃなくて、おばあちゃんになっても乗れるような純正で上品な感じのが欲しかったので、徹底的に探しました」

 その後、“予算オーバー”ながらこの車を見つけ「無理したほうが大事にするかな」とポジティブにとらえて即購入。すぐにエアコンが壊れたというが、その後は大きな不具合もなし。だが、前回の車検では“旧車あるある”に悩まされたという。

「旧車あるあるだと思うんですけど、『ここ外すからついでに』って(修理を)やっていったら(費用が)どんどん膨らんで。エンジンの腰上とミッション、クラッチ、ブレーキキャリパー、タイベル交換に伴う一式など、覚えてられないくらいやって、120万かかりました(笑)。おかげで、全然調子いいです」

 「運転が楽しいので、道がつながっていればどこでも行きたい」と話す703さん。普段は、「道の駅とか、JAにイチゴとかキャベツを買いに行ったりしています(笑)」と、日常使いをしているという。今後もこの状態を維持していきたいと話す。

「杖をつくようなおばあちゃんになった時に、すごい改造していたら変だと思うと、いじれないんですよ。今のこの状態なら、腰が曲がっても乗ってもいいかなと思っています(笑)。今後も乗り続けていく予定なので、子どもにはあげません(笑)」

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