この3連休、“災害級の暑さ”にも注意が必要です。15日、最高気温32.9℃だった東京都心。
代々木公園で開催された「ブラジルフェスティバル」では…
(小山颯リポート)
「いま救護所に熱中症の疑いがある方が入ってきました」
救護テントの下で、熱中症が疑われるスタッフが冷却シートなどで額と首元を冷やしています。
朝から焼き場を担当していたという女性。今回は30分ほど休憩して、事なきを得ました。
(“熱中症”で一時体調不良 イベントスタッフ)
「休んだ後に栄養ドリンクなどもいただきましたのでよくなりました」
16日、17日は一気に気温が上がり、東京都心で最高気温37℃、熊谷で39℃など、40℃に迫る予想も出ていて、警戒感が高まっています。
厳しい暑さの中で活動する人は、どんな熱中症対策をしているのでしょうか。
先ほど体調不良者も出ていたのが「焼き場」です。ブラジルの肉料理「シュラスコ」の屋台をサーモカメラで見てみると、焼き場のテントの中は、40℃以上を示す紫色に。
こまめな水分補給と扇風機の設置に加え、イベントでは、例年より救護ベッドや看護師の数を増やして対応に当たります。
16日は東京、愛知、兵庫など、あわせて17の地域に「熱中症警戒アラート」が出されます。
■水中の熱中症に注意
目の前に江の島をのぞむ片瀬東浜海岸には、早くも“夏”を満喫する多くの人が。一方で、意外な危険が「水中の熱中症」です。
先週、千葉市の小学校でプールの授業後に児童6人が熱中症の可能性で病院に搬送されました。小学校と中学校のプールでの熱中症件数では、水泳中が1番多いというデータもあります。
水中での事故に詳しい専門家は…
(桐蔭横浜大学 井口成明准教授)
「特にプールなどで真夏になりますと、低くて31.2℃、高い場合には34.5℃まで上がってきます。そうすると体温が36℃だとしますと、その差1℃程度あるかないかです。要はぬるま湯のお風呂と同じ状態になっています。その中で大騒ぎをしたり遊んだりすれば当然熱は上がってくる一方です」
水温が30度以上になると、体温との差が少なくなるため水に入ってたとしても、体の熱が逃げにくくなります。来、汗の気化熱によって熱を下げることができますが、水中では気化が起こらないため、汗は出ているのに熱はこもりやすい状態になるといいます。
(桐蔭横浜大学 井口成明准教授)
「水中に長くいるのではなく、出来るだけこまめに休憩を取る。それから飲水による水分補給が必要になる」
■屋内の熱中症は重症化に注意
熱中症の危険は屋外だけではありません。特に屋内は“重症化”に注意が必要です。
(ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長)
「今日はじゃあ(エアコン)消してないんだ。でも30℃ですよ設定温度が…」
訪問診療を行っている都内のクリニック。ここ1カ月で熱中症の患者が急増。1人が重症化し亡くなったといいます。
こちらの70代の夫婦は、冷房をつけずに寝ていたところ、翌朝、妻がぐったりしていたそうです。
熱中症による死者数は去年までの5年間の平均で年間1295人にのぼります。
梅雨明け間近のいまの時期、特に「夜」は注意が必要です。
(ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長)
「知らず知らずのうちに寝汗をかいて。ただ夜ですので眠気もあって、なかなか体の変化に応じた適切な対応をスムーズに取りにくいと。ですから知らず知らずのうちに重症化していく。今の時期はやはり高湿。熱中症になりやすい諸条件が揃いやすい時期ですので、注意が必要」
サタデーステーション 7月15日OA
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