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Sunday, October 9, 2022

視聴者参加型政治シミュレーション『King of The Castle』発表。Twitchと連携、最大3000人のリアルプレイヤーが数の力で王国運営をかき乱す - AUTOMATON

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Team17とTributary Gamesは10月8日、多人数参加型政治シミュレーション『King of The Castle』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2023年に発売予定だ。

『King of The Castle』は中世ヨーロッパを舞台にした政治シミュレーション。王国をめぐって発生するさまざまなイベントを、選択肢を通じて解決していく。ゲーム中の政治においては、プレイヤーがすべての決定権を持っているわけではない。王国内には三つの地方勢力が存在。地方勢力は評議会を通じて、政治上の重要な局面で影響力をもつ。具体的にいうと、彼らの多数決で、選ぶ選択肢が強制的に決まる場面が出てくるのだ。プレイヤーは王として内政・外交をおこないつつ、地方勢力の力を押さえ、大事な情勢において反抗されないようにバランスをとりながら統治を行っていくのが目的となる。ちなみに地方勢力は5つ用意されているが、一度のゲームに登場するのは3つのようだ。


本作の大きな特徴は、登場する地方勢力がNPCではなく、生身のプレイヤーの意志決定をリアルタイムで反映している点だ。このゲームにはふたつのモードが用意されている。ひとつはWeb Mode。一緒に遊ぶ相手は、ブラウザを通じて評議会の一員として投票することができる。24人までが評議員として参加できる。もうひとつはStreamer Modeである。視聴者がTwitch上のチャット機能を使って配信者のゲームプレイに参加することができるのだ。参加したい視聴者はチャット欄から“!join”と送信することで、三つの勢力のどれかに等分される。本作はTwitch APIと統合されており、チャット上でコマンドを入力することで王国が取るべき選択肢に投票、評議会の一員として王国のかじ取りに参加できるというわけだ。参加できる視聴者の数は最大3000人とのこと。いずれのモードにしても、ゲームは、王としてプレイするプレイヤーひとりが所持していればよい。


イベントの選択肢に応じて王国全体の資産や勢力ごとのパラメーター、たとえば農業や信仰などの変数が変わる模様。また王は各地方に税を課すかどうかを決めることができる。課税された地方では抵抗ステータスが高まり、抵抗が一定の数値を超えると王国は分裂してしまうようだ。そのほかにも抵抗値を上げ下げする局面はあるようで、特定の勢力を狙い撃ちしたり、逆に肩入れしすぎたりすると、痛い目に遭うこともあるだろう。

各勢力は、序盤、勢力内部で、ゲームの目標を決めるための投票をおこなう。どうやら彼ら彼女らは今の王を王の座から引きずり落として、自分たちに都合のいい後継者を王にしようとたくらんでいるようだ。いわゆる傀儡政権というやつである。傀儡政権樹立のための計画が3つ示され、評議員たちはそのどれかに投票する。選択肢横には、各計画を成功させるために必要な目標が明かされている。たとえば「農業値で勢力中1位になる」というものや「王国の安定度を(一定の値にまで)減らす」などだ。もっとも票を集めた計画がその勢力の勝利条件となるのだろう。


一年が終わると、王は法律を可決することができる。法律は特殊スキルのようなもので、使用にクールダウン期間が設けられているものの、特定の選択肢に賄賂を付与したり、秘密投票と公開投票を切り替えたりすることができる。中には評議会の決議を反故にすることができるものも。王としてはこれらの強権をフルに活用して評議会を飼い慣らしてゆきたいところだ。ちなみに特定の選択肢を選べないようにする「拒否権」など、最初から使える法律もある。

チャットによる政治参加は、ゲームとしては面白い試みだ。複雑な政治的駆け引きを通じて、議会政治のダイナミズムを体験できるかもしれない。『King of The Castle』はPC(Steam)向けに2023年発売予定。


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