サガテレビ
ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱。担当は甲斐隆宏さんです。今回は「台風の知識」についてです。 甲斐:まずは台風の「大きさ」です。大型とは平均風速15m以上の強風域の半径が500キロ以上800キロ未満を言います。 超大型は800キロ以上となります。超大型では日本を覆うくらいの大きさとなりますので、台風が遠くにいる時から風が強まることになります。 次に「強さ」です。強さは最大風速によって決まります。 最大風速が33メートル以上になると強い、44メートル以上が非常に強い54メートル以上になると猛烈な、となります。 また、最大瞬間風速は、最大風速の1.5倍ほどの風が吹く可能性があるため注意が必要です。 キャスター:台風が小さいからと言って台風が弱いわけではないということですね。 甲斐:大きさはあくまでも強風域の半径ですので、範囲が狭くても勢力が強いことはあります。 コンパクトな台風ほど急激に雨風が強まることもあるため注意が必要ですね。 今年の台風の発生数はこれまでに12個となっています。 平年の値を見ても8月から9月にかけて発生数が多く、まさに今が台風シーズンとも言えますね。 9月は高気圧の勢力が強く、台風が発生するのに必要な風が弱いことが考えられますので、台風の発生数は平年並みか少なくなる傾向があると見ています。 ただ、仮に台風の発生数が少ないからと言って油断は出来ません。 これは今年の傾向をもとに作成された台風の進路の傾向になります。8月は例年通りで九州へ北上するような傾向となっています。12号は発生位置が南シナ海ではありましたが、東シナ海を北上して朝鮮半島へと向かいました。 そして9月は平年では太平洋高気圧の勢力が弱まるに伴って東寄りを進みますが、今年は勢力があまり弱まらないこともあって九州を通過しやすい傾向となっています。 10月も平年よりも大幅に西寄りで日本付近を通りやすくなりそうです。 台風発生した場合はコースや強さなどを確認するようにしてください。 キャスター:台風は事前にくることが分かれば備えも出来ますね。 甲斐:台風は事前の情報で接近するかどうかが分かりますので前線による大雨に比べると備えることが出来ます。これまでの大雨で地盤が緩んでいるところに台風がやってくると雨や風が吹き付けて土砂災害のリスクが高くなりますので、注意が必要です。 台風が近づいてくる場合は、すでに確認されているかとは思いますが、まだという方はハザードマップを確認したり、非常用袋の確認をしたりする。 庭先の飛ばされやすいものを片付ける、最新の台風情報をこまめにチェックするようにしてください。 キャスター:未然に防げる部分もあると思うので、しっかり備えておきたいですね。
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