障害者向け駐車スペースの利用方法について、「切実です」と世間に訴えかける動画がTwitterで話題になっています。
動画を投稿したのはhiroko aerial(@roco_iikibun)さん。日常生活で欠かせない大切な相棒である「車椅子」を格納できる特殊な装置を搭載したクルマで、車椅子ユーザーの弟さんと外出したときに撮影したもので、障害者向け駐車スペースを利用している様子が映されています。
ルーフの上には車椅子を格納する装置が取り付けられており、格納ボックスが横にスライドして座席の真上までくると、中から引き上げ装置が降りてきます。装置に車椅子を固定したあとは自動で車椅子を格納スペースに収めて元の位置に戻っていきます。
このような車椅子を格納する装置を使うには、車椅子を装置に固定するためにドアを大きく開けて、装置が車椅子を引き上げられるだけのスペースが必要となります。
格納する装置がない場合は、ドアを大きく開けて車椅子をグイッと持ち上げて、手作業で車内に車椅子を積み込むことになります。また、一般的な駐車スペースにおけるクルマとクルマの間隔は、車椅子が通れるほど広くなく、乗り降りすることすらままならないこともあります。
こうした事情があっても安心して利用できるように、障害者向け駐車スペースは一般的な駐車スペースよりも枠が広く確保されているわけです。
hiroko aerialさんは「どうして車椅子がスペースのある場所が必要なのか、視覚的に見てもらった方が伝わるのではないか」と思い動画を撮影したそうで、「理解が広がれば優しい世界になるのでは」とTwitterに投稿したそうです。動画には「勉強になった」「初めて知りました」といった反応が寄せられていたほか、「学校や教習所でもっと教えるべき」といったコメントも見られました。
障害者向け駐車スペースは車椅子ユーザーだけでなく、妊婦や杖による補助、他人による介助が必要な人など、事情を抱える多くの人が利用できる優先スペースです。自身や周囲の状況を見て判断することになりますが、なぜ「障害者向け駐車スペースが存在しているのか」という理由を知るには良い例となる動画でしょう。
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
からの記事と詳細 ( なぜ「障害者向け駐車スペース」が必要なのか とある車椅子ユーザーの動画が「勉強になった」「初めて知った」とTwitterで話題に - - ねとらぼ )
https://ift.tt/2Ww5bix
No comments:
Post a Comment