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Wednesday, June 30, 2021

「梅雨末期の大雨」に警戒が必要なのはなぜ? 命を守るための避難のポイントは?(tenki.jpサプリ 2021年07月01日) - 日本気象協会 tenki.jp - tenki.jp

梅雨末期の災害は、ここ数年だけでもほぼ毎年のように発生しています。

「平成29年7月九州北部豪雨」は、平成29年(2017年)7月5日から6日にかけて、台風3号と梅雨前線により福岡県と大分県を中心に集中豪雨が発生。福岡県朝倉市朝倉では1時間に129.5ミリ、24時間で平年7月の545.5ミリを記録、それぞれ観測史上1位を更新し、死者40名を出すなど、人的被害が大きくなりました。

平成30年(2018年)6月28日から7月8日にかけて発生した「平成30年7月豪雨」は、西日本を中心に大雨となり、土砂災害や河川の氾濫、浸水が発生、200人を超える死者を出す大災害となりました。

そして「令和2年7月豪雨」は、2020年7月3日から31日にかけて梅雨前線が長期間にわたって九州から東北にかけて停滞し、広い範囲で大雨となり、球磨川や筑後川、飛騨川など大きな河川で氾濫が相次ぎました。

いずれも梅雨末期に線状降水帯が発生して大雨をもたらしたものです。

このように、毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、甚大な災害が生じていることから、気象庁は、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況になった場合に発表する「顕著な大雨に関する情報」の運用を2021年6月17日からスタートしました。ただし、この情報は線状降水帯の発生を予測するものではなく、すでに発生していることを伝える情報であるため、この情報が出てからでは、既に避難が困難になってしまっていることがありますので、注意が必要です。

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