先月26日、紋別市の沖合で毛ガニ漁船とロシア船籍の運搬船が衝突し漁船の3人が死亡した事故で、紋別海上保安部は、ロシアの運搬船が衝突を防ぐための注意を怠っていたとして、当直の責任者だった38歳のロシア人船員を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで逮捕しました。
先月26日、紋別市の沖合のオホーツク海で、▼毛ガニ漁をしていた紋別漁協所属の漁船「第八北幸丸」(9.7トン)と▼紋別港に向かっていたロシア・サハリンのネベリスク船籍の運搬船「AMUR(アムール)」(662トン)が衝突し、転覆した「第八北幸丸」の乗組員5人のうち3人が死亡しました。
この事故で紋別海上保安部は、双方の関係者からの聞き取りや航行ルートの解析などを捜査した結果、ロシア船籍の運搬船の当直責任者だったロシア人三等航海士のドブリアンスキー・パーベル容疑者(38)が、海上に霧が出ている中、衝突を防ぐための必要な見張りを怠って乗組員3人を死亡させたとして、7日午前、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで逮捕しました。
海上保安部は認否を明らかにしていません。
海上保安部は、船での監視態勢など当時の状況を引き続き調べることにしています。
【漁協組合長は】
ロシア人航海士の逮捕を受けて、毛ガニ漁船が所属する紋別漁協の飯田弘明組合長は「とりあえず安どした。航海士は事故の原因について海保の調べにはっきりと話してほしい」と話していました。
【北見局・新島俊輝記者リポート】
事故から、きょうで12日。
紋別海上保安部はこれまで、逮捕したロシア人三等航海士を任意で複数回、海保に呼んで、現場の海域に霧がかかる中での監視態勢などについて、聞き取りを積み重ねてきました。
その結果、衝突を避けるための見張りが不十分で、過失があった疑いが強まったとして、きょうの逮捕に踏み切りました。
衝突された紋別の漁船の船長もNHKの取材に対して、「ロシア船からの警笛は聞こえなかった」と話していて、海上保安部では今後、航海士の取り調べのほか、関係者への聞き取りを続けて、事故の捜査を進めることにしています。
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