台風や水害時に必要となる岡山県内の避難所や医療機関、食料や資材を扱う店舗などを地図上で確認できるスマートフォン用アプリ「まちケア・コモンズ」が4日から無料提供される。事前に避難や備蓄計画が立てられ、災害への備えとして利用してもらう。
ビッグデータ活用に取り組む「データクレイドル」(倉敷市阿知)が、同市真備町地区出身の神原咲子・高知県立大大学院教授(公衆衛生)の監修で開発。自治体の枠を超えた官民双方の防災関連データをデジタル端末で確認できるアプリは全国初という。
開発のきっかけになったのは2018年の西日本豪雨。自治体をまたいで避難した際、病院や飲食店など避難生活に必要な情報が紙媒体しかないため、収集に苦労するケースがあった。情報を集約してデジタル化することで、災害前から避難先の状況が把握しやすくなり、迅速な生活再建にも役立つ。
アプリでは県内の避難所や病院、スーパー、ホテル、公衆電話といった幅広い施設やインフラなどを掲載。各自治体の洪水・土砂災害ハザードマップも確認できる。自宅からの避難経路を示す「マイマップ」や時系列の避難計画「マイ・タイムライン」の入力機能も搭載。生活の中で使いながら備蓄する「ローリングストック」の方法で、家族構成に応じた3日分のリストも作れる。
データクレイドルの大島正美理事は「災害の多発や新型コロナウイルス禍で、個人が日ごろから備えておく必要性は高まっている。アプリが万が一の事態に強い地域づくりにつながれば」と話す。
アプリはダウンロードサイト「App Store」や「Google Play」から無料で入手できる。
からの記事と詳細 ( 災害時 必要な避難所や医療機関は 地図上で一目 防災情報アプリ開発 - 山陽新聞 )
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