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Tuesday, June 2, 2020

雲仙・普賢岳火砕流から29年 火山灰から身を守るための術とは? - ウェザーニュース

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2020/06/03 14:50 ウェザーニュース

今日6月3日(水)雲仙・普賢岳火砕流から29年を迎えます。ちょうど29年前の今日、活動が活発化した雲仙・普賢岳から噴出した火砕流が避難勧告地域に流れ込み、43人もの死者・行方不明者が出る大惨事となりました。

この雲仙・普賢岳の噴火では、これまであまり知られていなかった火砕流の恐ろしさや、長期に渡る避難など様々な課題を突きつけられました。

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火山が噴火すると、それに伴っていくつもの危険な現象が起こることもあります。

1.溶岩の流出
溶岩が通るとその高い温度によって建物や道路、田畑等は全て焼失します。

2.噴石
噴石は噴火によって火口からふき飛ばされた岩石などの噴出物のことで、火口から数キロメートル離れた場所まで飛ばされることもあり、広い範囲で被害を与えます。

3.火砕流
火砕流は高温の火山灰や岩石、火山ガス、空気、水蒸気が一体となって山を流れ下りるものです。その速さは時速数十キロメートルから数百キロメートルで、その流れの先にいた場合、避けることは不可能だといわれています。

4.土石流
土石流は岩石や土砂、倒された樹木、火山灰などが水と一緒になって流れ下りるもので、時速数十キロメートルの速さで進み、かなり離れたところまで流れていくため危険です。雨や雪解け水などによって誘発されることも多いため、火山活動がおさまってきていても、大雨の際は発生の可能性が高くなります。

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それでは、今後あなたのエリアの近くで火山が噴火した場合、噴出物や土石流に対する避難行動が必要になりますが、事前にどのような準備をすればよいのでしょうか。

1.ヘルメット
ヘルメットは滑落や落石によるダメージを軽減し、噴石から頭部を守るために必要です。

2.濡れタオル
濡れタオルを口にあてることで、火山ガスや火山灰の侵入を抑えることが出来ます。

3.懐中電灯
噴煙で太陽の光が遮られ、外は真っ暗になります。懐中電灯やヘッドランプの準備が必要です。

4.リュックサック
噴石対策としてリュックサックが活躍します。いざという時は盾としても効果があります。

気象庁や自治体から、各火山の避難警戒レベルに応じた警戒エリアが公表されています。火山の近くにいる場合は警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応もまとめていますので、ハザードマップと合わせて事前に確認するようにしてください。

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そして、実際に安全な場所へ移動する際、火山灰から身を守るためにどのようなことに気をつければよろしいのでしょうか。

1.移動する際は目や鼻、口を守る

火山灰はとても小さく、トゲトゲしているため、喘息の発作が起きやすくなります。マスクがない場合は濡れたタオル等で鼻と口を押さてください。

また、火山灰によって目の表面に傷がつくと、結膜炎にもなるおそれがあります。目がゴロゴロしたらこすらず水で洗い流して下さい。コンタクトレンズの方は眼鏡やゴーグルに変えることをお勧めします。

2.部屋の中に灰を入れない

火山灰の降っている間はドアや窓を閉めて下さい。帰宅の際は上着に付着した灰も払いましょう。掃除する際はドアや窓の隙間、通気口などをテープや湿ったタオルでふさぎ、火山灰を軽く水でしめらせると集めやすくなります。

3.マイカーの管理も注意

火山灰が雨で湿ると路面が滑りやすくなるので、スリップに注意が必要です。また、火山灰の成分がフロントガラスを傷つけることがあります。ワイパーで拭き取るのではなく、乾いているときにはハケなどで払い落としたり、濡れているときに水で洗い落とすのがお勧めです。

4.おさまった後も油断禁物

火山灰が雨水を含むと、側溝などにこびりついて、排水できずに溢れて泥流が発生する原因になります。火山灰がおさまったら、指定の火山灰収集袋に集めて、掃除を心がけましょう。もちろんマスクとゴーグルは必須です。

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一口に火砕流と言っても、周囲数100kmに及び影響をもたらす大規模なものから、火山周辺に影響が限定される小規模なものまであり、その小規模なものは大きく3つのタイプに分けられています。上空に高く上がった噴煙柱の一部が崩壊する「スフエリエール型」、溶岩ドームの爆発に伴い発生する「プレー型」、溶岩ドームの一部が崩落することで発生する「メラピ型」で、雲仙普賢岳は典型的な「メラピ型」の火砕流です。

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雲仙岳の噴火では、火砕流や噴石だけでなく、降り積もった火山灰と大雨の影響で土石流も多発し、多くの家屋に被害をもたらしました。

土石流は岩石や土砂、倒された樹木、火山灰などが水と一緒になって流れ下りるもので、時速数十キロメートルの速さで進み、かなり離れたところまで流れていくため危険です。

雨や雪解け水などによって誘発されることも多いため、火山活動がおさまってきていても、大雨の際は発生の可能性が高くなります。

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