医療的なケアが必要な家庭で消毒液などの不足が深刻な状況にあることを受け、支援団体「全国医療的ケア児者支援協議会」は今月２３日、インターネットなどを通じて寄付を募り配布する取り組みを始めました。
支援団体によりますと、これまでに消毒液やマスクなど合わせて１５０点が寄せられたということで、２５日は集まった消毒液などを検品したあと希望する家庭に配布を始めました。
このうち、東京・新宿区の林紬くん（７）の自宅には消毒液１本が届けられました。
紬くんは生まれつき内臓や視覚、聴覚などに障害があり、生後３か月で気管切開を行い、寝るときには人工呼吸器をつけなければなりません。
合わせて６つの医療機器を使用していて、母親の真由さん（４０）がケアをするときには消毒液が欠かせないといいます。
しかし、１月末から手に入らない状態が続いていたということです。
真由さんは「何か所も薬局を回っても往診の医師にお願いしても手に入らず、もうすぐ底をついてしまう状況でした。多くの人が医療的なケアが必要な家族に心を寄せてくださったことに感謝しています」と話していました。
協議会によりますと、医療的なケアが必要な子どもの保護者らを対象に今月初めに行ったアンケートでは、６割を超える保護者が消毒液やマスクの不足を訴えているということす。
協議会では、医療的ケア児のいる家庭からのニーズが大きいことから、当初は今月いっぱいで終える予定だった寄付の受け付けを延長することを決めました。
協議会の駒崎弘樹事務局長は「医療的なケアが必要な子どもにとって消毒液の不足は最悪の場合、命に関わります。ぜひ自宅に消毒液が余っている人がいれば寄付してほしい」と話していました。
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March 31, 2020 at 05:42AM
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医療的ケア必要な家庭に消毒液｜NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB
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