接遇マナーの研修で、女性社員の方々に来客へのお茶の出し方マナーを学んでいただく時、私は必ず、コーヒーカップや湯飲み茶わんを置く位置について説明しています。しかし、来客側の立場である方々は、その位置を気にされることが無いかもしれません。
【写真1=〇】書類を広げている時には、ご自身から見て、「右奥」にカップを置きます。
【写真2=X】のように、ご自身の手の横に置いてしまうと、ペンを取る時、書類に手を伸ばした時など、カップに手が当たってしまう確率が高まります。
つまり、急なハプニングを防ぐためにも右奥に置くようにしましょう。また、右奥に置く習慣をつけることは、私の個人的な思考に基づいてご紹介しているわけではございませんので、ご安心ください。例えば、洋食のディナーのテーブルの上を思い出してください。複数のグラスについても、ご自身から見て右奥に配置しています。ご自身ですぐに取りやすい手前に置いていないのは、やはりグラスに手が当たってしまうハプニングを防ぐ意味があるのです。
複数のグラスが並んでいる中で、一つのグラスをお取りになる時のハプニングを防ぎつつ、スマートにグラスを取る方法についても、機会がありましたらご紹介できればと思っています。
お茶に関してだけでなく、ハプニングに関するマナーとして、私が主宰するスクールで受講者に説明している内容も合わせてご紹介します。ハプニングが起きた時には、絶対に「あっ」とか、「きゃっ」とか声をあげないようにしてください。また、お相手の失敗に関しても、大げさに「大丈夫ですか?」などといった声は出さないことが大事です。そのような言葉の発し方は、全くお相手を気遣うことになりません。逆に、お相手がハプニングを起こしたことを周囲に知らしめている行動になりかねないのです。「落ち着いて、何事もなかったようにそっとハンカチを出す」。その冷静な行動が、皆さまの心の余裕として評価されることでしょう。
応接間での対応に関するマナーも、女性のみでなく男性の皆さまにも、知識を習得なさることをお勧めいたします。マナーの知識は、男性、女性ともに共通していることは多数あります。
また、本当に危険を周囲に知らせるべき時には、この限りではないことはご存じの通りです。
テーブルマナーやお茶の出し方など、外面的なマナーも大切ですが、その中で内面的な事柄を身に付けることにより、マナーを通して、「外面」「内面」ともに充実した、すてきな大人としての存在感を増すことができますように。
さて、次回は、「外面」作りについても、男性、女性ともに実践していただける内容をお届けしたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。
※筆者注 来客へのお茶出しについて、今回のコラムでは「女性社員の方々」と記述しておりますが、お茶を男性社員が出すことに問題があるわけではありません。私の経験上、来客へのお茶の出し方を含めた研修は、これまでは女性社員対象のご依頼しかなかったためこのような表記となりました。常に女性社員のみが食器を洗うのではなく、男性社員も平等に行っていらっしゃる会社をお見受けしたこともあります。各企業での女性活躍促進のため、ご参考までに申し添えます。
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河村まどか(かわむら・まどか) 礼儀作法教室「ドルチェフィニッシングスクール」を2004年に開校。岡山、東京、山口でマンツーマン指導のほか、国内外の企業や自治体、学校などで講座・講演を行い、実践的な接遇マナーや美しい立ち居振る舞い、クレーム対応などを教えている。NHKなどの番組出演や各地の経済誌・情報誌でのコラム執筆、さらに司会者などとしても活動。座右の銘は「継続は力なり」。山口県出身、1976年生まれ。
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March 18, 2020 at 03:30PM
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