初めて不動産の売却をしようとする場合、「何か特別な手続きがあるの？」と疑問に思う人も多いのでは？ 不動産の売却は原則として車や貴金属を売ることと変わりませんが、不動産ならではの特徴や注意点もあります。ここでは、不動産売却の手順や「買取」と「仲介」という2つの売却方法の違いなどについて紹介します。
不動産売却までの流れ
不動産を売却する場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。まずは、不動産売却の手続きがどのように進むかを解説します。
インターネットなどで情報収集
不動産を売却する場合、まずは不動産情報サイトなどで周辺の相場を調べるとともに、複数の不動産会社に問い合わせてみるのがよいでしょう。一度に複数社の査定を出してもらう一括査定サービスなどを活用し、相談する不動産会社を検討すると効率的です。
不動産会社に相談する
相談を受けた不動産会社は正式に不動産の査定を行い、査定価格を提示してくれます。
査定価格に納得すれば契約を結ぶことになりますが、「買取」と「仲介」のどちらの方法を選択するかを決めなければなりません。
不動産会社に直接売却する「買取」
不動産を売却する方法の1つに「買取」があります。買取では、不動産会社が直接不動産を買ってくれるため、売却までの時間がかからない点が特徴です。
そのため、急いで不動産を売却したい人が多く選択する方法です。
相場価格で売却できる可能性がある「仲介」
買取とは別の不動産売却の方法として「仲介」があります。こちらの方法は、不動産仲介会社に依頼して、販売活動を行って購入希望者を探すというものです。
不動産の購入希望者が見つかれば、不動産仲介会社が契約条件の折衝や契約手続きなどの各種調整をしてくれます。売却相手が個人になるため、相場価格で売却できる可能性が高く、なるべく高い価格で売却したい人が多く選択する方法です。
不動産売却なら「買取」と「仲介」どちらを選ぶべきか
不動産の「買取」を選択した場合、売却の相談を行ってから実際に買取が行われるまでの期間はそれほど長くありません。契約した不動産会社が買取を行うため、すぐに現金化できます。ただし、売却価格は相場よりも1～2割ほど低くなるケースがほとんどです。
もう一方の「仲介」は、相場価格で売却できる可能性が高いものの、買い手が見つかるまで仲介手数料が発生します。売却が完了するまで時間がかかるケースが多く、どれだけ待てばよいかも分かりません。そのため、時間的な余裕がないと利用しにくいという点に注意が必要です。
ある程度待つことはできるが、決まった時期までに売却を済ませたい場合には「買取保証」という方法も検討してみましょう。買取保証は、一定期間だけ仲介を依頼し、買い手が見つからない場合には不動産会社に買取をしてもらうという方法です。
不動産を売却するときに重視すべきこと
不動産の売却は、簡単に決められるものではありません。事前の知識がないと、思いもよらない結果になる可能性もあります。
実際に不動産の売却を行う場合に、どのようなポイントに注意すべきかを見ていきましょう。
「買取」「仲介」どちらの場合も不動産会社選びが大切になる
「買取」でも「仲介」でも、不動産会社の選び方が重要になります。ただし、「買取」と「仲介」では、不動産会社を選ぶ基準が異なるため注意が必要です。
「買取」であれば、査定価格が高い不動産会社を選ぶべきです。不動産会社に直接買取を依頼するため、査定価格が買取価格になります。
買取価格は相場価格よりも低くなるのが一般的ではありますが、複数の不動産会社から査定を受けて、どこに売却するかを選択することで、少しでも高い価格で売却できるようにしましょう。
一方で、「仲介」の場合は査定価格だけで不動産会社を選ぶのは避けてください。担当者の知識や自分との相性、仲介手数料の額、その会社の得意とする分野や特徴などから総合的に判断するのがよいでしょう。
不動産の相場を自分で調べる
不動産の売却価格は不動産会社が査定してくれますが、あらかじめ自分で調べておくことも重要です。具体的な調べ方としては「近隣の似ている物件の過去の取引価格を調べる」「近隣の物件が今、いくらで売りに出されているか調べる」という方法があります。
不動産の売却価格の相場を調べられるサイトとしては、国土交通省が運営する「土地総合情報システム」や、ＨＯＭＥ‘Ｓ内のプライスマップなどがあるため活用するとよいでしょう。
また、不動産情報サイトの一括査定サービスも手軽に利用できます。
LIFULL HOME’Sの売却査定を利用すると、全国1,815社の不動産会社の中から査定依頼する会社を選ぶことができます。即日～3日程度で結果が分かるので、時間がない場合にも有効です。
まだ具体的に売却を決めていないが大体の査定額を知りたい、金額を見てから売却の相談をしたいなどという場合には匿名査定という選択肢もあります。上手に利用して、効率よく売却を進めましょう。
不動産の売却は準備を整えて自分に合った方法を選ぼう！
- 不動産の売却方法には「買取」と「仲介」の2種類がある
- 「買取」は不動産会社に直接買取を行ってもらう
- 「仲介」は不動産仲介会社に依頼して個人の買い手を探してもらう
- どのような方法で売却するとしても不動産会社の選び方が重要
- インターネットも活用しつつ自分で相場を調べておくべき
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February 26, 2020 at 09:08AM
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