Amazonが提供する定額制動画配信(SVOD)であるPrime Video。『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』や『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』といったオリジナルドラマが好調だった2023年だが、もう一つ、話題を呼んだのが「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(WBC)をはじめとするスポーツ中継だった。オリジナルドラマについて聞いた前編に続き、スポーツ中継に力を入れる理由、そして24年の展開を、アマゾンジャパン プライム・ビデオ ジャパン カントリーマネージャーの児玉隆志氏に話を聞いた。
――ここ数年、Prime Videoはスポーツ中継にも積極的ですね。
はい、スポーツは力を入れている分野の一つです。ただスポーツはコンテンツの選び方が難しい。映画やドラマ、アニメは、昔の作品でも楽しんで見る方はたくさんいます。しかし、スポーツはその日、その瞬間のもの。鮮度が全てですから。
しかも、人気の高いスポーツコンテンツは配信する権利が高額になる場合も多いので、あらゆるジャンルを取り上げるわけにはいきません。本当に動画配信と相性が良く、お客様が喜んでいるものは何かを検討し、選択しているのが現状です。
そんな中で、WBCを配信させていただいたことは大きな経験になりました。
――Prime VideoではWBCの日本代表全試合をライブ配信しました。ただエクスクルーシブ(独占)ではなかったですね。
我々がWBCから学んだことは「独占である必要性は必ずしもない」ということでした。WBCのような“国民的なお祭り”では、何軒も出ている出店の一つでいいんです。重要なのは他とはちょっとだけ違う商品を用意すること。タイムシフト視聴ができたり、独自の解説陣を用意したり、ちょっと違うカメラアングルを用意したり。他と少し差別化するだけでも十分やる意味があったと考えています。
おそらく、テレビで見ながら、Prime Videoでも同時に見ていた人もいるんじゃないでしょうか。うちが配信したからといってテレビの視聴率が削られたことはない。むしろ相乗効果があったのではないかと思っています。そういう意味ではとてもポジティブな学びがありました。今後もお祭り的なものには、積極的に参加していきたいですね。
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