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Saturday, January 6, 2024

ビジネスシーンの第一印象で差を付けられる!?「ブームマイク付きヘッドセット」の使い勝手やいかに - au Webポータル

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新年、仕事始めは、その1年のビジネスでの本気度を見せる絶好のタイミング。オンライン会議が日常化し、ZoomやTeams、GoogleMeetなどによる会議やコミュニケーション、プレゼンの機会も増えている今、“ブームマイク付きヘッドセット”の導入を考えてみてはどうでしょうか。

オンライン会議で使う通話マイクって、会議室でのオンライン会議システムや仕事用PCの内蔵マイク以外では、私物のワイヤレスイヤホンを使っている人が多いのでは。

最近は、ワイヤレスイヤホンでも通話マイク性能が重視されるようになってきたけど、どんなにノイズリダクションを頑張ったところで、音質面では口元にマイクが伸びるブームマイク付きが有利。周囲の雑音を拾いにくいし、不要なノイズリダクションによる音質劣化もなく声もクリアに伝わります。

▲ブームマイクとは、口元に棒のようにマイクが伸びたマイクのこと。テレビやラジオなどの番組収録でもお馴染み

快適な装着感も重要なポイントです。現在主流のカナル型イヤホンではないので、長時間の使用でも耳が痛くなりにくく、オンライン会議が連続するビジネスパーソンも安心。

そしてカメラ越しに見ても、外見からプロフェッショナルな印象を与えるところもポイント。まさにビジネスシーンの第一印象に有効に働くというワケです。

今回紹介するのは、PC/Macとワイヤレスで接続できて、見た目にもデキるビジネスパーソン感を出せる、ブームマイク付きワイヤレスヘッドセット。選択肢は多くはなく、骨伝導イヤホンのバリエーションとして登場し、一躍大ヒットとなったShokz「OpenComm」、同じく骨伝導で着脱可能なブームマイクが付属するAVIOT「WB-E1M」を用意しました。

さらに、他にもブームマイクが流行りのカテゴリがあります。それがボイスチャットが定番のゲーミングヘッドセット(ヘッドホン)。「ブームマイク付きなのだから、これもビジネス用に使ってもいいのでは?」と、比較的お手頃価格のCORSAIR「HS55 Wireless」も用意して検証してみました。

■先行ブランドらしい安定感が魅力のShokz「OpenComm」

▲Shokz「OpenComm」(実勢価格:2万680円前後)

2020年12月発売の骨伝導イヤホンの老舗Shokz「OpenComm」は、スポーツ向けの定番だったBluetooth接続の骨伝導イヤホンをビジネスコミュニケーション向けのブームマイク付きに仕上げた、ジャンルの火付け役となったモデル。なお、2023年10月には最新の「OpenComm2 UC」も登場しています。

▼装着感

▲口元に伸びるマイクはやや短め

装着感を一言で語るなら、ワイヤレスイヤホンを超えるラクさ。いわゆるネックバンド型ですが、バンド部分がシリコンで柔らかいので、ラフに耳に付けられます。耳が開放されているので長時間装着していてもストレスがなく、オープン型で装着したまま周囲の人とコミュニケーションもできます。

▲マイク不要のシチェーションでは跳ね上げが可能

ブームマイクは180度回転するスタイルで、口元への角度調整も可能。跳ね上げた状態にもできるので、オフィスでは、見た目からもミーティング中だと分かりやすいところもポイント。

▼バッテリー・充電

「OpenComm」の連続通話時間は16時間(再生時間は8時間)。これは一日中オンライン会議に使う用途でも十分でしょう。あらかじめ知っておきたいのは、充電ケーブルがUSB端子の直差しではなく、独自のクリップ式ケーブル経由であること。オフィスや自宅なら充電ケーブルを常備できますが、モバイルバッテリーで急いで充電するような使い方はできないので注意。

▼通話音質

▲オンライン会議の画面では、口元に短くマイクが伸びていてスマートに見える

最も“ビジネス向けヘッドセットらしい通話音質”です。オンライン会議の画面越しに見ると、ビジネスマンが付けるヘッドセットとしてもスマートな外見をしています。見た目上はマイクの距離が最も遠いのですが、まるで口の近くにマイクがあるような厚みある音で、その位置の設計も含めて完成度が高いモデルですね。

▼再生音質

通話音声を聞く目的では十分聞き取れる音質ですが、骨伝導イヤホンなので音楽リスニング用としては今ひとつ。音楽も聴けるが本格的に楽しむには解像度が足りないし、低音もBGMとして流すにはほどほど程度でしょう。

■音楽もビジネス通話も使える汎用性が魅力のAVIOT「Openpiece Elite WB-E1M」

▲AVIOT「Openpiece Elite WB-E1M」(実勢価格は:2万3570円前後)

日本のイヤホンブランドであるAVIOTの「Openpiece Elite WB-E1M」。Bluetooth接続の骨伝導イヤホンで、骨伝導とBAドライバーのハイブリッドドライバーを搭載した音質も重視したモデル。そして通話用のビジネスモデルとしては、着脱可能なブームマイク搭載という点が唯一無二の存在です。

▼装着感

▲長めのブームマイク。ブームは柔らかいので位置も調整可

チタニウム製で柔軟性のあるバンドを搭載しているので、ネックバンド型としては十分ラクな部類。ただ骨伝導ドライバーと本体部分が耳をしっかりと挟み込む形状になるので、装着時には若干引っかかりがあるかもしれません。耳は完全オープンなので、周囲の音の聞こえ方は問題ナシ。

指向性ECMブームマイクがUSB-C端子接続で着脱式というのが面白いポイントで、音楽リスニングで使いたい場合は取り外しておくことも可能。なお、マイクも付属ケースに収納できるので持ち出し時も安心です。

▼バッテリー・充電

最大連続再生時間12時間、連続通話時間が6時間と再生時間重視となっている点は注意。充電端子はUSB-Cで汎用性は十分。なお、指向性ECMブームマイもUSB-C端子接続ですが、マイク側にも別途充電用USCB-C端子があるので、充電の際に取り外す必要ナシです。

▼通話音質

▲マイクの存在感がありビジネス通話への本気度はトップかも

ブームマイクの位置が自由に調整できるなど、通話に最適化され過ぎていてプレゼンター(?)のような外見になります。音質は声の情報量豊富で厚みも十分ですが、自由度があり過ぎる分、音量が適切かなどマイクとの位置感も試行錯誤する余地アリ。ノイズは全く気にならず、とても優秀です。

▼再生音質

一般的な骨伝導イヤホンの弱点克服を目指したことがよく分かるサウンド。高音質モードでは高域もシャキシャキと再生できるし、音漏れ抑制モードでも、ある程度音の広がりを再現。骨伝導のサウンドに臨場感をプラスしたような音を求めるなら満足できるでしょう。

■ゲーミング用ながらデスクトップPCでも扱いやすいCorsair「HS55 Wireless」

▲Amazonで8773円。価格から選んだ

ボイスチャットの必然性からブームマイク付きが常識になっているゲーミングヘッドセット。Corsair「HS55 Wireless」はゲームプレイ向けの製品ではありますが、ゲーミング製品はBluetooth接続以外に専用のUSBドングルを利用した低遅延2.4GHzワイヤレス接続に対応しているため、ビジネス環境がデスクトップPCでも使いやすいモデルです。あくまでビジネス通話目当てなので、予算重視で選びました。

▲USBワイヤレスでも接続できる点がゲーミング製品のメリット

▼装着感

▲口元に伸びるブームマイクはゲーミングヘッドセットらしい設計

ヘッドホン型なので、骨伝導イヤホンの2製品とは異なり、耳を覆う構造。メリットとしては遮音性の高さとヘッドバンドによる固定の丈夫さ。一方で、装着時の側圧がキツいタイプではないものの、長時間装着時には頭部へのストレスを感じる場合もありそうです。なお、ブームマイクは角度調整の他に向きを微調整できます。

▼バッテリー・充電

内蔵バッテリーによる連続使用時間は24時間で、骨伝導のワイヤレスイヤホンと比べると圧倒的なロングバッテリー。充電端子も一般的なUSB-Cのため汎用性は十分です。

▼通話音質

▲カメラ越しでも装着時のインパクト大。これが受け入れられるかは社風次第?

通話マイクの音質としては十分。人の声は良く聞こえますが、一方でやや声が響くような音質劣化も感じるタイプ。これは口の周りの空間の音を拾いつつ、通話マイクに対するノイズリダクションも働いている影響と思われます。3機種のなかでは音質は物足りない機種ですが、それでもワイヤレスイヤホンと比べると十分優秀です。

▼再生音質

ヘッドホンだけあって骨伝導イヤホンと比べると音質の良さはケタ違いに良い。音の広がる臨場感と伸びやかなボーカル、低音の全方位で派手に作られたサウンドで、音楽リスニングにも心地良いサウンド。通話用にも話し相手の声が緻密に聞こえます。

*  *  *

ビジネス通話目当てで選んだShokz「OpenComm」、AVIOT「WB-E1M」、CORSAIR「HS55 Wireless」の3機種。通話マイクの品質はどれでも十分確保できるので、後は装着スタイルやバッテリー性能など取り回しから選ぶのもアリ。飛躍の年を迎えるために、まずは格好から入ってみるのもアリですよ。

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

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