しぶんぎ座流星群の出現期間が28日から始まった。栃木県子ども総合科学館によると、県内で観測に適した日時は年明け1月4、5日の、それぞれ午前1〜5時ごろ。今季は月明かりの影響を受けるなど“好条件”とまではいかないが、空の暗い場所なら1時間当たり10個程度の流星が観測できると予想されている。
しぶんぎ座流星群は、ふたご座流星群とペルセウス座流星群と並ぶ三大流星群の一つ。出現期間は12月28日〜翌1月12日で、1年の最初を飾る流星群としても知られる。流星の出現数が年によってむらがあり、予想が難しい流星群でもある。
国立天文台によると、最も活動が活発になる「極大」は2024年1月4日午後6時ごろと見込まれる。ただ流星が飛び出す中心のように見える「放射点」が夜空の低い位置にある時間帯のため、この時間帯は観測に向かないという。放射点は夜空の高い位置にあるほど、流星の数が増える。
1月4日は、放射点が高くなる午前5時が最も多く見える。翌5日は極大を過ぎるが、放射点が高くなるため、午前2〜5時ごろまでが見頃という。
栃木県子ども総合科学館天文課の原秀夫(はらひでお)さんは、お薦めの観測方法について「月のない方向の空を見るなど、工夫して観察するとよい」と説明。他の三大流星群と比べ出現数にむらがある流星群だが、「(むらがある分)思いがけず多くの流星が現れるかもしれない」と楽しみ方をアドバイスしてくれた。
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