2022年もさまざまなゲームタイトルがリリースされました。Redditより、コンソール機用のゲームを対象に日本・アメリカ・イギリスの3国での売上トップ10タイトルを紹介します。
各国の2022年で最も売れたゲームTOP10
2022年はFPS界にとって刺激的な一年でした。CoDシリーズの新作『Call of Duty: Modern Warfare ll (コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2/ MWll)』は、事前の期待の高さを上回る10日で10億ドルというセールス記録をたたき出し、『オーバーウォッチ』はシステムを刷新し基本プレイを無料化した『オーバーウォッチ2』として再出発を遂げたことで、新たなプレイヤー層を獲得しました。
日本国内でも、バンダイナムコによる本格チームシューター『ガンダムエボリューション』がリリース。そして既存の人気タイトルである『エーペックスレジェンズ』や『VALORANT』『レインボーシックス シージ』『バトルフィールド2042』『Destiny2』などもそれぞれ存在感を示し、今やFPS戦国時代とも言える環境になっています。
一方で、ゲーム業界全体ではどのようなトレンドが見られたのでしょうか。Redditより、日本、アメリカ、イギリスにおける2022年ゲームソフト売上トップ10を紹介します。
※今回のランキングはコンソール機対応タイトルに限ったランキングとなっており、PC版限定タイトルやモバイルゲーム、基本プレイ無料ゲームのアイテム売上などは対象外となっている。
イギリスのTOP10
- 『FIFA 23』
- 『Call of Duty: Modern Warfare ll (コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2)』
- 『Pokémon LEGENDS アルセウス』
- 『Horizon Forbidden West(ホライゾン フォビドゥン ウェスト)』
- 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
- 『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』
- 『マリオカート8 デラックス』
- 『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』
- 『Nintendo Switch Sports(ニンテンドースイッチスポーツ)』
- 『ELDEN RING(エルデンリング)』
- ソース:GfK
- 期間:2022年1月2日から12月3日まで
海外の反応:「驚くことじゃない」
- 「イギリスのチャートでFIFAがトップ。まるで驚くことじゃない」
- 「みんなが未だに買い続けているなんて信じられない」
- 「基本的にFIFAってだけで売れるからな。毎年形だけのロースター変更をするだけで済むんだ。お金を刷ってるようなものさ」
- 「この話が『FIFA』と『Madden』と『NBA 2K』をまとめて語れているのが異様。毎年リリースするんじゃなくて、それぞれ別のライブサービスゲームを作ればいいんだ。その方が大分マシ」
- 「開発側がプレイヤーの大半をキレさせることなく、これらのスポーツゲームを根本的に変化させる方法なんてあるのか教えて欲しいもんだね。ストーリーのあるRPGではないしスキルやらスタッツでできたMOBAでもない。文字通りスポーツゲームなんだ。形だけのロースター変更をする以外に何をしろって言うんだ」
日本のTOP10
- 『スプラトゥーン3』
- 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
- 『Pokémon LEGENDS アルセウス』
- 『星のカービィ ディスカバリー』
- 『Nintendo Switch Sports(ニンテンドースイッチスポーツ)』
- 『マリオカート8 デラックス』
- 『Minecraft: Nintendo Switch Edition(マインクラフト ニンテンドースイッチエディション)』
- 『マリオパーティ スーパースターズ』
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』
- 『ELDEN RING(エルデンリング)』
- ソース:ファミ通
- 期間:2021年12月27日から2022年12月4日まで
海外の反応:「日本は本当に任天堂が好きだな」
- 「日本は本当に任天堂が好きだな」
- 「日本は携帯ゲーム機が好きなんだよ」
- 「ソニーが日本から出て行く*のが大きな要因だな。日本の人たちの多くは公共交通機関を使う。だから仕事や学校に行く途中で一緒にゲームをプレイする文化が全体的にあるんだ。モンハンが超デカいのもこのためで、任天堂が人気のあるローカルCo-opゲームを全部取っちゃったからPS Vitaが失敗したんだ」
- 「だからMicrosoftが日本(と韓国)でゲームパスを広めようとしてるんだな」
- 「また携帯ゲーム機戦争が勃発するかどうかが気になる。PCゲームの企業が市場に入ってくるんだ。俺なら絶対に、SwitchよりはSteam Deckを持っておきたいぜ」
- 「それは無い。Switchと比べてSteam Deckの製造は少ないし、Steam Deckだけで(PCゲームが)大きな支持を得ることもない。それに、Steam Deck限定タイトルはないけどSwitch限定タイトルはごまんとある」
*5月の事業説明会をきっかけに、国内でも日本市場軽視や、脱「プレステ依存」が報じられた。
アメリカのTOP10
- 『Call of Duty: Modern Warfare ll (コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2)』
- 『ELDEN RING(エルデンリング)』
- 『Madden NFL 23』
- 『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』
- 『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』
- 『Pokémon LEGENDS アルセウス』
- 『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
- 『Horizon Forbidden West(ホライゾン フォビドゥン ウェスト)』
- 『FIFA 23』
- 『MLB The Show 23』
- ソース:NPD
- 期間:2022年1月1日から11月26日まで
- デジタル版は含まず。『MLB The Show 23』は、XboxとSwitchのデジタル版は含まず
海外の反応:一方アメリカは…?
- 「日本は任天堂が好き。イギリスはサッカーが好き。一方アメリカは…」
- 「アメリカ人はシューターが好きなんだろ」
- 「シューターゲームは1つしかないぞ?」
- 「日本は触手が好き。イギリスはサッカーが好き。アメリカは学校でやることを実践してるのさ」
- 「『芸術は人生を模倣する』ってのが分かるな*」
*オスカー・ワイルドの「芸術が人生を模倣する以上に、人生が芸術を模倣する」より
どうしたMicrosoft
- 「あー、パッケージゲーム限定か。なら3つの国でコンソール機のプレイヤーにとっては正確ってだけだな」
- 「ファンボーイ(ゲハ民)的な投稿をするつもりはないが、Microsoftはいったい何をしてきたんだ? 3つの国でトップ10に入ったMS独占ソフトは1つもないぞ。2021年はあったのか?彼らがActivisionを買収したい理由は分かるがそんなのは怠慢だ。まず自分たちのク●っぷりをどうにかする必要がある」
- 「自分たちのゲームを売るよりも、ソニー独占タイトルを憎むのに力を入れているんだろ」
- 「Microsoftには、コンソール機の市場に入るまっとうな理由がない。MS参入前から任天堂やソニーや(故)セガがゲームを作っていて、少なくとも何かユニークなゲームを出せていたんだ。MicrosoftはBungieを買収しただけ。『Halo』に人気が出たのは幸運だった。でなければ初代Xboxは、ネオジオやPCエンジンやピピンアットマークやN-Gageみたいな一発屋で終わっていただろう。ただ、Xboxにできてプレステにできないことはないから、その方が良かったのかもしれないが。あ、昔はXboxのオンラインサービスの方が優れていたけど、今となってはどうでもいいことだね」
今回のランキングはコンソール機向けタイトル(Switch、PS、Xbox)に限られていたことから、PCやスマホをメインのプラットフォームとしているゲーマーには違和感があったかもしれません。
それでも、3つの国それぞれのゲーム市場で売れ筋・定番がまったく異なるのは興味深い点です。日本では任天堂のSwitch独占タイトルが強く、とりわけポケモンシリーズ(開発は任天堂の持分法適用関連会社である株式会社ポケモン)は毎年のように売れているのはご存知の通りですが、イギリスではFIFAが、アメリカではCoDがそうした定番ゲームの座にあります。
PCゲームメインのプレイヤーにとって任天堂にはあまり縁がありませんが、今後CoDシリーズの新作をリリースしていくことが2022年12月初旬に発表され話題となりました。2022年は他にも、Steam Deckの登場やPS5の品薄などを含めたPCゲームの人気の高まり、余談を許さないMicrosoftによるActivision Blizzard買収、妄想した未来がぐっと近づいたように感じるテスラのSteam対応など、業界全体で少しずつ変化の兆しが見られましたが、2023年はどのような1年になるのでしょうか。
Source: Reddit
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