Windows 11 ビルド22000.376は、タスクバーを上部や左右、別のディスプレイに移動できない。仕方なく、すべてのディスプレイのタスクバーを表示させていたが、設定変更後に気付いたのは「ピン留めしたファイルのアイコンが正しく表示されない」ということ。
上図はOneDrive for BusinessフォルダーをRundll32.exe(Windowsホストプロセス)経由で呼び出すショートカットファイルをピン留めしたものだが、最新のOneDriveクライアントで加わったアイコンと従来のアイコンが混在していることが確認できるだろう。
タスクバーにピン留めしたファイルは、「%APPDATA%\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\TaskBar」フォルダーにショートカットファイルとして格納され、アイコン情報は引き継がれる。
それ以前に「設定」の「個人用設定/タスクバー/タスクバーの動作」に並ぶ「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」が、同一の情報を各ディスプレイに描画するものであれば、アイコンが変化するのも解せない話だ。
Windows 11 ビルド22000.376固有の問題なのか検証するため、Windows 11 Insider Preview ビルド22523でも同種の検証を行ってみた。ただし、問題が生じたPCはiGPUおよびdGPUに各ディスプレイを接続するスタイルだが、検証した環境はMiracastを使用している。
条件が異なるので単純比較はできないが、結果として同様の問題は発生しなかった。
試しにWindows 11 ビルド22000.376環境からMiracast接続してみると、ピン留めしたファイルのアイコンは正しく表示される。これ以上の検証は難しいが、どうやらiGPU(dGPU)で認識した2番目のディスプレイで本問題が発生するようだ。
非常に軽微なバグではあるが、筆者はメインディスプレイを4Kディスプレイから、横にあるFHDディスプレイに変更し、タスクバーの単独表示に切り替えた上で、タスクバーのマルチ表示を無効にした。
ただしこれをすると各アプリが保持するウィンドウ座標がズレてしまうので、作業環境を整理をやり直さなければならない。加えて、「Alt」+「Tab」キーによるタスク切り替え画面もFHDディスプレイに描画されるため、使い勝手は悪くなる。困ったものだ。
今年も本連載をご愛読いただき、大変ありがとうございました。どうぞ、よいお年をお迎えください。 |
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