ソフトバンクのリチャード内野手（22）が、エキシビションマッチ2本目の本塁打を放った。この日から松田やデスパイネが出場したが、継続して5試合連続の4番で先発。初回1死一、二塁で追い込まれながら右翼席に3ランを運んだ。「追い込まれたので、逆方向に引き付けて打つことを考えました。ホームランとなり、いいバッティングができて良かったです」と振り返った。

育成入団から昨年、支配下登録されたがまだ1軍出場はない。今季はグラシアルが故障離脱するなど、1軍の打撃陣は苦戦していた。だが、リチャードについて小久保ヘッドコーチは「もっと早く呼ぶチャンスはあったけど、あまりにも成績が伴わなかった」。2軍では本塁打、打点でトップだが、打率が2割2分8厘と安定感を欠き、チャンスをつかめていなかった。

7月末からのエキシビションマッチは侍ジャパンメンバーの不在や、ベテラン陣が調整を優先させたことで初戦から4番で起用されてきた。7月28日DeNA戦での本塁打だけでなく、他の2試合でも適時打を放つなど必死のアピールを続けている。「でも、エキシビションなので。シーズン中も打てるように。まだ、リチャードが必要という存在にはなれていない。なんとか明日も明後日も、アピールしたい」。後半戦まで残り4試合。最後まで走り抜き、1軍切符をつかむ。