テレビ熊本
『シリーズ命を守る・防災』です。 梅雨明けした県内は夏本番の暑さが続いていますが、今の時期、竜巻や突風、局地的な大雨など天気の急変に注意が必要です。 【防災システム研究所・山村武彦所長】 「夏本番ですが湿った空気が流れ込みやすくなっています。急な局地的大雨とか落雷、突風への警戒が必要です」 ７月１３日に梅雨明けした県内はうだるような暑さが続いています。 夏本番の今、暑さとともに注意が必要なのが天気の急な変化です。 【宮崎・新富町で被害に遭った女性】 「この辺で音がするから、屋根とかも・・・。これ竜巻じゃない？と思ったら暗くなって、がたがた揺れて怖かった」 ２１日夕方、宮崎県新富町で突風が発生し、住宅の屋根瓦が飛ばされるなど被害が相次ぎました。 現地調査を行った気象庁は、活発な積乱雲が付近を通過していたことなどから 竜巻の可能性が高いと判断しています。 【山村武彦所長】 「特に黒い雲が湧き出してきたとか、雷鳴が聞こえてきた時は天気急変のサインだからその兆しに気づいたら頑丈なビル（建物）に避難してやりすごすことも大切」 特に、気象庁から「竜巻注意情報」が発表された場合は、周囲の空の様子を確認してほしいと言います。 また、局地的な大雨「ゲリラ豪雨」にも注意が必要です。 【西村勇気アナ】 「先ほどまで晴れ間が出ていたんですが激しい雷鳴とともに雨脚が急に強まってきました」 ２０１５年７月、熊本市北区で局地的に降った大雨。 道路はアッという間に冠水し自転車も流されそうになりました。 【山村武彦所長】 「予測できない場所と時間帯に短時間で想像を絶するような大雨が降るのがゲリラ豪雨。車が立ち往生するくらいに道路が冠水・浸水してしまう危険性もある」 これはＪＡＦ（日本自動車連盟）が行った冠水道路の走行テスト。 セダンタイプの乗用車は深さ６０センチの浸水で動かなくなってしまいました。 【山村武彦所長】 「（冠水した道路で）車が走行できる水の深さの目安は乗用車であればドアの下端。これを超えるとエンジンやマフラーから水が浸入してきてエンジン停止の危険性がある」 大雨の時は原則、運転は控える。 どうしても運転しないといけないときには「アンダーパス」など冠水しやすい道路は避けて走行しましょう。 【山村武彦所長】 「去年７月の熊本豪雨で流失、浸水した車両が県内で５１００台に上る」 また、山村さんは、車が浸水した時に補償が受けられる車両保険への加入も重要だと話します。
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