
トヨタMIRAIは何なのか? 実はEVだけじゃない、クルマの電動化
普通の自動車は、エンジンを動かすために燃料が必要です。一方、電気自動車(EV)は、モーターを動かすために電気が必要。だから電池を搭載し、給油の代わりに充電が必要です。で、エンジンとモーターの両方を駆使しているのが、いわゆるハイブリッドなんですが、じゃあ燃料電池車(FCV)は何なのか? 素人向けに解説してみました! 西村直人=文 Text by Nishimura Naoto
今さら聞けないクルマの電動化
脱ガソリンの掛け声で、一気に熱を帯びているのが自動車の電動化ムーブメントだ。 こうした活動の背景には、「SDGs」(持続可能な開発目標)の精神がある。ご存じのとおり「SDGs」は、分野の異なる17の国際目標を立てて、使いっぱなしの世界から、人や物を大切にする世界へ変えましょうという地球規模での声掛け運動のことだ。 現在、日本には約8000万台の自動車があって、その多くがガソリンや軽油を燃やす内燃機関(「ICE」という)を動力にして走っている。燃料を燃やして走るから当然、温室効果ガスの一つとされる「二酸化炭素/CO2」が排出される。 「なるほど! だから自動車も電動化なのか!」と腹落ちしたいところだが、実際のところ自動車の電動化には内燃機関+電気モーターを動力にしているハイブリッドカーも含まれるから、ちょっとだけややこしい。 さらに言えば、今回の主役である燃料電池車(FCV)も電動化された自動車に含まれる。 そもそも燃料電池車とは何か? 2代目になったトヨタのFCV「MIRAI」を例に解説してみよう。
FCVは充電しないEVだ!
FCVにも電池があるのだが、電気自動車(EV)のように充電の必要がない。燃料として高圧縮した水素(気体)をタンクに充填し、その水素と空気中の酸素を心臓部「FCスタック」で化学反応させることで発電。この電気でモーターを回して走るのがFCVなのだ。何も燃やさないからCO2はゼロ。残るのは化学反応で排出される水のみだ。
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