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Tuesday, March 16, 2021

パントリーの食料品 必要な人に 倉敷市社協、支え合い活動開始:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞

パントリーを始めた放課後デイサービス「ホハル」のスタッフと打ち合わせする倉敷市社協の松岡主幹(右)

パントリーを始めた放課後デイサービス「ホハル」のスタッフと打ち合わせする倉敷市社協の松岡主幹(右)

 地域のさまざまな場所にパントリー(食料庫)を設け、寄付で集まった食料品を置き、必要とする人に無償提供する―。新型コロナウイルス禍が困窮を広げる中、倉敷市社会福祉協議会は、同市内で新たな支え合いの取り組みを始めた。パントリーはすでに7カ所。福祉事業所や民家、喫茶店、法律事務所にも開設した。市全域をカバーする常設型の支援拠点として、小学校区ごとの設置を目指している。

 「互近助(ごきんじょ)パントリー」と名付け事業展開。これまでに「岡山パブリック法律事務所倉敷支所」(日吉町)や「手作りパンと珈琲の店ポプリ」(真備町尾崎)、子育て支援拠点「ひろば・わたぼうし」(玉島乙島)、真備町地区の個人宅などに開設している。

 レトルト食品、米、野菜、調味料、トイレットペーパー、洗剤などを専用ボックスに入れ、希望者が自由に持ち帰れるようにしている。支援品はコンビニ、スーパー、企業、民間団体、農家、住民有志らが寄付。倉敷市社協本部に集めた後、各パントリーに配分し、随時補給する。

 市内を5地区に分け、倉敷市社協がそれぞれに配置した生活支援コーディネーターが中心となり、パントリーの場所や支援品を提供してくれる協力者を掘り起こす。車がない、病気や障害で遠出できないといった事情がある人でも負担なくアクセスできるよう、市内の小学校区に1カ所以上のパントリー開設を目指し、事業を広げていく。

 新型コロナの感染拡大により、倉敷市社協には昨春ごろから、仕事を失ったり、収入が激減したりした人からの相談が相次いだ。一方、地元の企業や商店主らからは「力になりたい」との声が寄せられていた。コロナ禍が長期化する中、双方の思いをつなげる支え合いの仕組みをつくろうと1月下旬に事業をスタートさせた。

 岡山県社会福祉協議会は「広域を対象とした常設型の食料支援は県内初。誰もが協力者として参加しやすいのも特徴で大きな可能性を持つ取り組み」と評価。倉敷市社協の松岡武司主幹は「近所のお裾分けのように支援品を届け合う場にしたい。市全体にきめ細かな助け合いの輪を広げていく」と話している。問い合わせは同社協(086―434―3301)。

 他のパントリーは次の通り。

 障害者支援「みずえ地域相談支援事業所」(水江)▽子育て支援「多世代交流ゆいまーる」(連島町西之浦)▽放課後デイサービス「ホハル」(真備町尾崎)

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