(ブルームバーグ): 国債利回りの上昇が成長を損なうならば、欧州中央銀行(ECB)は追加の金融緩和措置を打ち出す必要があるかもしれないと、シュナーベル理事が述べた。
同理事は26日のバーチャル会議で、「景気回復の初期段階における実質長期金利の上昇は、成長見通しの改善を反映しているとしても、依然として脆弱(ぜいじゃく)な経済の状態に照らして余りにも早期にかつ唐突に必要な政策支援を取り除いてしまう恐れがある」と指摘。「その場合、政策による支援のレベルを引き上げる必要がある」と述べた。
発言は、債券市場の動向がユーロ圏の回復の芽を摘んでしまうことへのECBの懸念を示している。
投資家は、米国の大規模な景気対策に後押しされた世界的な回復がインフレを押し上げると見込んでいる。新型コロナウイルスワクチン接種の進展が遅く、行動制限が長引いているユーロ圏にとっての懸念は、各国政府が対応できないほどに借り入れコストが上昇することだ。
チーフエコノミストのレーン理事は25日、 緊急債券購入プログラムの柔軟性を活用して金融環境の不適切なタイト化を防ぐと述べていた。
ECBの債券購入は柔軟に実施、不適切なタイト化防ぐ-レーン理事ECBレーン理事、市場の楽観が経済より先行すれば問題-利回り注視
原題:Schnabel Says ECB May Need to Add Support if Yields Hurt Growth(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Carolynn Look
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