新型コロナウイルスについてです。
大阪で感染の拡大傾向が止まりません。
大阪府は１６日、新たに６６人の感染が確認されたと発表しました。
【大阪府の陽性率の推移】。
一日に実施したＰＣＲ検査の件数に占める新規陽性者の割合を表す「陽性率」は、大阪府では緊急事態宣言が出された直後の４月９日が２７％と最も高く、５月中旬以降は１％以下が続いていましたが、先月中旬から徐々に高くなる傾向になり、１６日は５.８％になっています。
【ミナミ近辺に臨時検査場】。
大阪府は、新型コロナウイルスへの感染が若者を中心に夜の繁華街で広がっているとして、１６日、ミナミの近辺に臨時の検査場を設置しました。
店で働く人や利用客で症状がある人は、積極的に検査を受けるよう呼びかけています。
大阪府内では、今月に入って新型コロナウイルスの感染確認が増加傾向にあり、１２日にはいわゆる「大阪モデル」で黄色信号が点灯したほか、１６日は緊急事態宣言が解除されてから最も多い６６人の感染が確認されました。
これについて大阪府は、若い世代を中心に夜の繁華街で感染が広がっているとしており、対策として、１６日、ミナミの近辺に臨時の検査場を設置しました。
大阪府によりますと、検査は繁華街とその周辺の店舗の従業員や利用客のうち発熱やせきなどの症状がある人が対象で、事前に予約が必要です。
検査場では唾液の採取が行われ、所要時間は１０分以内ですみ、翌日には結果が判明するということです。
１日に最大で９０人が検査を受けることができます。
視察した吉村知事は、「５分から１０分ほどで簡単に検査ができ、プライバシーも保たれる。積極的に検査をして、感染の拡大を抑えたい」と述べました。
検査場の開設時間は、休日も含めて午後２時から午後７時までで、予約の電話番号は０６−６６４７−０６４１です。
【大阪市長“クラスター対策に”】。
臨時検査場の設置について、大阪市の松井市長は記者会見で「感染は接待を伴う夜の店を中心に広がっている。完全に感染拡大は止められないだろうが、店の皆さんがチェックをして陽性の人を見つけられれば、やらないよりクラスターの発生を抑えることができるのではないか」と述べました。
【専門家“高年齢層の感染に警戒”】。
感染症の予防対策に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授は、大阪府内で新たな感染者が２日連続で６０人を超え、緊急事態宣言が解除されて以降、最も多くなったことについて、「数字も重要だが、どの年齢層に感染者が多いのかに注目することが大切だ。重症化しやすい高齢層に感染が広がると医療への負担が一気に大きくなるおそれがある」と指摘しました。
そのうえで、「私たちがやるべきことは、手洗いやせきエチケットなど基本に忠実に行動することだ。つばの飛ぶおそれがある宴会の場など、これまでにわかってきている感染のリスクが高い環境を避けることが大切だ。一人一人が『継続は力なり』と信じて行動するしかない」と述べました。
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July 16, 2020 at 04:14PM
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感染増 ミナミ近辺に臨時検査場｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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