23日に国立競技場で開かれた東京五輪開幕1年前イベントで、競泳女子・池江璃花子(ルネサンス)が発信したメッセージの要旨は次の通り。
本当なら明日の今頃、開会式が華やかに行われているはずでした。私もこの大会に出るのが夢でした。
オリンピックやパラリンピックは、アスリートにとって特別なものです。その大きな目標が目の前から突然消えてしまったことは、アスリートたちにとって、言葉にできないほどの喪失感だったと思います。
私も、白血病という大きな病気をしたからよく分かります。思っていた未来が、一夜にして別世界のように変わる。それはとてもキツい経験でした。
救いになったのは、たくさんの医療従事者の方に支えていただいたことです。しかも今は、コロナという新たな敵とも戦っている。本当に感謝しかありません。
スポーツは、人に勇気や絆をくれるものだと思います。私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。
世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。ただ、逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。
希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。私の場合、もう一度プールに戻りたい。その一心でつらい治療を乗り越えることができました。
世界中のアスリートと、アスリートから勇気をもらっている全ての人のために。1年後の今日、この場所で、希望の炎が輝いていてほしいと思います。
2020年7月24日。
東京、国立競技場。
本当なら、この場所で世界中から集まったアスリートと、6万人を超える大観衆が、
燃えさかる聖火を見上げているはずだった。
今まで当たり前だと思っていた未来は、一夜にして別世界のように変わる。
それは、私も大きな病気をしたからよく分かる。
人と会うこと。
外を歩くこと。
プールの中で全身を使って泳ぐこと。
その全てが、こんなにも愛(いと)おしく、こんなにも幸せだったなんて、
病気の前は気づいていなかった。
2020年という目標が急になくなった他のアスリート達も同じ気持ちなんだと思う。
オリンピックやパラリンピックのような、
大きな大会に出るアスリートにとって、
練習やプレッシャーは相当にキツい。
正直、逃げ出したいこともある。
でもそれがなくなって初めて、
ああ、やっぱり自分はどうしようもなく、このスポーツが好きなんだと、
心の底から思ったはずだ。
私も、そうだった。
1年後、
オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、
どんなに素敵だろうと思う。
アスリート達は、その未来を信じて、
今この瞬間も、できるすべての努力をしている。
どんなに小さな努力でも、それが無駄だとは決して思わない。
スポーツがくれる勇気や人とのつながりは、
本当にかけがえのないものだから。
そして、もう一つ。
スポーツは、決してアスリートだけでできるものではない。
そのことを忘れないようにしたい。
これからも、感謝と尊敬を胸に、前に進んでいこうと思う。
一人のアスリートとして。
一人の人間として。
TOKYO2020
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池江選手が朗読したメッセージ「逆境からはい上がっていく時には希望の力が必要」 - 読売新聞
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