熊本県立大４年の永田拓巳さん（２２）ら有志が使われない未開封のマスクを集め、新型コロナウイルスの感染防止に必要な施設へ届けるボランティアに取り組んでいる。活動のきっかけは「アベノマスク」だった。 政府が各世帯に配る布マスクは２枚。永田さんは、所属する研究室の丸山泰教授（６０）から「１人暮らしの学生は１枚で十分。残りを必要な所に届けてみては」とアドバイスを受けた。 コロナ禍で講義もアルバイトもなくなった永田さん。「空いた時間を使って人のためになることをしたい」と応じ、研究室の仲間とともに４月に活動を始めた。 県立大（熊本市東区）の周辺を中心にコンビニ店やスーパーなどの協力を得て、マスクの回収箱を７カ所に設置。フェイスブックなどで寄付を呼び掛けた。政府の布マスク以外でも、未開封であれば受け付ける。 趣旨に賛同した企業からの寄付も含め、これまでに集まったマスクは４００枚以上。永田さんが各施設に電話してマスクが足りているか確認し、希望のあった保育園や病院など５カ所へ届けた。
熊本市東区の帯山保育園には１００枚が届けられ、松見治惠美園長は「（使い捨てマスクは）職員だけで１日３０枚消費してしまうので、４月は足りずに苦労した。本当にありがたい」と喜んでいた。 回収箱は今月中旬まで設置する予定。永田さんは「必要としている施設はまだあると思う。余っているマスクがあれば寄付してほしい」と協力を呼び掛けている。詳しい情報は「マスクothers project」のフェイスブックで見ることができる。（井田真太郎）
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June 04, 2020 at 10:12PM
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「マスク、必要な施設へ」 熊本県立大の学生ら寄付活動に奔走（熊本日日新聞） - Yahoo!ニュース
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