新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されたことを受け、多摩地域の二十六市は週明け以降の保育園の対応を決めた。全市が臨時休園または登園自粛としたが、いずれも必要な保育は続ける方針。受け入れる基準をどこまで厳格にするのかといった課題も浮かぶ。
臨時休園を決めたのは府中、狛江など五市。登園自粛は八王子、立川など二十一市に上る。
府中市は、医療、警察・消防など対象となる父母の職業や理由を示し、登園届を出してもらった上で受け入れる。担当者は「自粛を呼びかけてきたが、効果がなかった。親から休園にしてもらった方が仕事を休みやすいとの声もあった」と話す。狛江市も保護者が医療・福祉、ライフライン系などの職業に従事する場合や、やむをえない事情のあるケースに限り、特定の保育園に集約して受け入れを続ける。片岡晋一児童育成課長は「休園にならないと会社を休めないという意見もあり、判断した」と話す。
ただ、受け入れの判断は難しさもあるようだ。府中市内の私立保育園の責任者は「市が示した職業だけで決められない。例えば精神的にまいっている人の子どもをみないわけにはいかない」と指摘する。
保育現場の負担軽減や感染予防の観点から、登園者数を絞る必要性を訴える自治体も多い。町田市の石阪丈一市長は「保育士は消毒作業などの業務が増えた。負担を減らし、保育崩壊を防ぎたい」と強調。
青梅市の担当者は「職員は感染防止対策でかなり神経をすり減らしている」と明かし、小平市の担当者は「保育園から『このままではやっていけない』との声が寄せられていた。密閉、密集、密接の三密を避けるためにも自粛は必要だ」と語った。
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保育園を利用する保護者からは、理解の声と同時に不安も漏れる。
立川市の保育園に子ども二人が通う市内の会社員東海林佳奈子さん(34)は、園から登園自粛を打診されて戸惑った。夫婦共働きで、二人とも出勤しなければならない仕事のためで「休めないので難しい」と話す。
府中市の女性会社員(29)は今月から仕事を休み、保育園児の四歳の長男、小学二年の長女と自宅で過ごしている。市が臨時休園を決めたことには「休園になった方が、上司に休む理由を説明しやすい」と理解を示すが、給料は激減。母子家庭で「休園が延びたらどうなるのか」と不安も口にした。
◆多摩26市の保育園の対応
【臨時休園】武蔵野、調布、府中、西東京、狛江
【登園自粛】八王子、立川、三鷹、青梅、昭島、町田、小金井、小平、日野、東村山、国分寺、国立、福生、東大和、清瀬、武蔵村山、東久留米、多摩、稲城、羽村、あきる野
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April 12, 2020 at 08:46AM
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コロナ緊急事態>全市が休園か登園自粛 必要な保育は継続:東京(TOKYO Web) - 東京新聞
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