あなたは、求人票をしっかり見ることができていますか? アルバイトの応募をする際に給与・待遇を確認したことはあると思いますが、どれくらい細かく見たか、ちょっと思い出してみてください。「場所と仕事内容と時給と時間くらいかも」という方、入社後に「あれ、こんなこと求人票に書いてあったっけ?」とならないよう、正しく読み取れるようになりましょう。
この記事のポイント
- ①求人票の正しい見方、本当に分かってる? 企業は“雇用契約を結ぶ相手”、契約内容はしっかり確認すべき!
- ②内容のすべてが大事な求人票。なかでもとくに注意が必要な4点を紹介。「わからない」ではすまされない!?
- ③「求人票=雇用契約条件」ではない! 求人票の見方を覚えて正確な情報を得よう。不明点は必ず確認を
求人票の見方1そもそも求人票って?
3月も中旬となり、就活関連のサイトチェックに余念がない日々を過ごしているかと思います。ではあなたは、就活ナビや企業の新卒向けサイトの、どこを見ていますか?
もし会社の特長や社風、社員インタビューだけに目が向いているのであれば、それは少し注意が必要です。もちろん、自分がやりがいを持って働ける、長く働ける、自己成長できる会社や職場、仕事を見つけるためには、社風も先輩社員も知っておく必要があります。そして、それと同じくらい、いや見方によってはそれ以上に大切なのが求人票なのです!
会社と「雇用契約を結ぶ」なら、待遇は要確認
求人票とは、ハローワークや大学のキャリアセンターに張り出されている、会社ごとの給与・待遇などが書かれている用紙のこと。基本的には、給与・待遇などのデータのみの掲載ですので、そこから会社の特長や社風を読み取ることはほとんどできません。しかし、しっかり確認しておくべきなのは間違いありません。
なぜなら、入社し働くということは、会社と「雇用契約を結ぶ」ということだからです。○○会社の社員として、1日〇時間、休みがいついつで、基本給〇万円、それ以外に支給される手当がいくら、といった様々な条件提示があり、それを了承することで雇用契約が成立します。求人票とは、その労働条件の給与・待遇などの大枠が書かれた重要なものなのです。
普段パラパラとみて「ここは給料が安いな」「休みが多いな」「残業があるのは嫌だな」など思っているその票こそ、よりしっかり読み取る必要があるのです!
求人票の見方2求人票のどこを見る?
ではそんな求人票のなかでも、どの個所をよく見ておく必要があるのでしょうか。A4サイズ1枚ほどの求人票ですが、実はかなり多くの情報が掲載されています。
ざっと見ただけでも、会社名、所在地、就業場所、職種、仕事内容、雇用形態、賃金、昇給・賞与、就業時間、休日 などは、最低限確認すべきところです。
「確認すべきところが多すぎる!」と思いませんでしたか? そうです、確認すべきところはたくさんありますし、言い切ってしまうとすべて大切なところですので、くまなく確認する必要があります。なぜなら、あなたが働くにあたっての条件が書かれているのですから、もし見落としてしまっていてもそれは自己責任になってしまいます。
社会人の「なんかよくわかんないけど」は自己責任!
少し話はズレますが、あなたが会社で働き始めたら、給与とともに、給与明細を受け取ることになります。給与明細には基本給や各種手当など支給される金額、そして社会保険や会社の制度等で引かれる金額が明記されており、それを差し引きした額が、あなたが受け取るお金です。
ここではひとつ一つのことに触れませんが、例えば「社会保険」とは何なのか? その保険はあなたの何に関係しているのか、それを知っていることと知らないことは大きく違います。入社後、給与明細を見つつ「なんかよくわからないけど保険て高いよね~」なんて会話をしないように!
求人票の見方3求人票の表記、微妙な違いが大きな違いに!
求人票には見慣れないものや微妙に違う表記のものがあります。ここでは、とくに注意が必要な4点を紹介します。
●「給与」の中身を理解する
基本給は「振り込まれる額」ではありません。基本給に残業手当、インセンティブ、出張手当、役職手当、交通費、家賃補助などがプラスされ、そこから、社会保険や会社の制度上引かれるもの(年金積み立て、寮費など)を差し引きした額が「振り込まれる額」です。
つまり、基本給が低くてもインセンティブが高いなど、会社の制度により収入とその内訳は大きく変わります。
また、基本給は昇給減給がない限り毎月必ず同じ額が支給されますが、各種手当や補助、インセンティブは、毎月必ず同じ額が支給されるとは限りません。
残業が少なかったり、福利厚生の制度が廃止されたり、成績が悪くインセンティブが少ない場合は、支給額が減る場合があります。極端に基本給が低い給与体系の場合、各種手当や補助、インセンティブが支給されなくなったとたん、「振り込まれる額」が少なくなり生活に影響が出てしまう場合がありますので注意しましょう。
●「完全週休二日制」と「週休二日制」
「完全週休二日制」とは、間違いなく週に二日間は休日が付与されるということです。(ちなみにその二日が土日とは限りません。)一方の「週休二日制」は、週休二日の週もあれば、週休が一日の週もある、ということです。
そして、週休が一日の週が月に一度なのか、月に三度なのかは求人票からは読み取ることは困難です。また、祝日が休みとは限らない会社もあります。紛らわしく見落としがちで、かつ大切なポイントです。
●「昇給賞与あり」は絶対ではない!
求人票に書かれている昇給賞与は、約束されたものではありません。求人票には書かれていても、毎年必ず昇給する保証はありませんし、賞与は会社の業績に左右されますので「前年度実績」として金額が記載されていても、それはあくまでその年の業績から会社の判断で支給されたもの。「毎年それくらいボーナスをもらえるのか」と鵜呑みにするのは危険です。
●「所在地」「就業場所」に注意!
所在地は本社がある住所。就業場所はあなたが通勤する場所です。大手企業の場合、所在地と就業場所が異なることが多いので気をつけましょう。面接会場はさらに異なることもあるでしょう。また、エンジニアなどの職種にあるのが、「顧客先常駐」。これは、基本的にお客さんのオフィスに出向いて仕事をし、自社には定期的に顔を出すことなどを指します。就業先が「案件、時期による異なる」など書かれている場合は確認が必要です。
これ以外にも、現時点で「違いがよくわからない」という個所もあるでしょう。そこを放っておくか、理解できるまで確認するか、あなたの姿勢が問われるところ。ここはひとつ、仕事で重要事項確認をしているつもりで、一つの不明確さも残さないよう確認することをオススメします。
求人票の見方4求人票の不明点は確認するようにしよう!
「よくわからない」という場合はそのままにするのはNG。企業に直接問い合わせても良いですが、ちょっと聞きにくいという場合は、大学のキャリアセンターに相談すると良いでしょう。
また、気を付けたいのが「求人票=雇用契約条件」ではないこと。求人票に書かれている内容は虚偽がないことが大前提ですが、雇用契約条件は契約時に会社と働く人の合意で作られるものです。つまり、求人票に書いてある給与が30万円でも給与25万円と書かれた契約書にサインをしたり、面接時に「給与が25万円でよいなら雇います」「わかりました」と合意すれば、給与は25万円になります。
実際の雇用契約の際は相違がないかよくチェックし、求人票とは違った条件であればその理由を明確にしてもらい、納得できないようでしたら雇用契約を結ぶのはいったんストップし、キャリアセンターなどに相談しましょう。
【まとめ】求人票の見方を覚えることが就活の第一歩!
普段、何気なく目を通してしまいがちな求人票ですが、しっかり見ておく必要があるということに気づいていただけましたでしょうか? ここでお伝えしたいのは、求人票をよく確認することの大切さであって、変に企業を疑いの目で見ることを推奨しているわけではありません。
求人票に虚偽があれば、企業は処分の対象となりますし、学生はもちろん世間からの信頼、評価も失墜します。ですので、企業も間違いのない情報を掲載しているはずです。
ただ、それを正確に読み取れるかは、あなた次第。重要書類を正確に読み解く、という社会人になったら求められる要素の第一歩だと思い、あいまいさを残さないようにすることが大切です。
そして、求人票に書かれた給与・待遇などだけでなく、一方、会社の特長、社風だけでなく、両軸をしっかりチェックし、あなたが本当に入社したいと思う会社に応募するようにしてください。
この記事を書いたライター
社会人デビュー後、畑違いの仕事ばかりをして現職に落ち着く。中学生の息子と二人三脚で頑張るシングルマザー。趣味は、仕事以外に趣味がない自分を変えたくて始めたゴルフ。今は一つの趣味にすぎないが将来は「特技」になる予定。スピードより心に響く仕事を心がけています。
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