【ホームズ】狭小住宅でスペースを上手に生かす！ 小さな土地を大きく使う方法 | 住まいのお役立ち情報 - LIFULL HOME'S（ライフルホームズ）

都心部などで狭小住宅を建てる人も増えています。狭小住宅には小さな土地でも住宅を持てるという利点がある一方、狭小住宅ならではのデメリットもあります。今回は、狭小住宅が持つ特徴と、間取りや立地の選び方を解説します。

狭小住宅の特徴を把握しよう

狭小住宅は一般の住宅と比較すると異なる点も多くあります。狭小住宅ならではのメリットやデメリットを理解して、活用方法を考えましょう。

狭小住宅とは？

狭小住宅には明確な定義はありませんが、一般的には「約15坪（約50m2）以下の土地に建てられた狭い家」を指します。建築面積が狭い土地や変形地を活用したりすることで、土地代を抑えられる可能性があります。

その一方で、隣の家との距離が近いために防音対策を必要としたり、建設が難しい場所であるために建設コストが高くなったりするケースもあるため注意が必要です。

土地の面積に対して高さが必要になる

狭い土地に家を建てるため、高さを確保しないと生活空間を確保するのが難しい場合があります。たとえば、3階以上の高さを持つ住宅にしたり地下室をつくったりするケースが多いようです。

高さのある家を建てると、地震によって大きく横揺れすることもあり、高い強度が求められます。その分、建築費が高くなる可能性もあるため、費用面も検討しつつ判断することが大切です。

狭小住宅を建てるなら間取りに気をつけよう

狭小住宅は建設する土地の面積が狭いため、生活の利便性を確保するために間取りが重要になります。家族のライフスタイルに合わせた間取りを考えるうえで、押さえておくべきポイントを紹介します。

生活動線から間取りを考える

狭小住宅の生活動線は通常の住宅と比べて縦に伸びるため、「間取り」が大きな意味を持ちます。たとえば、キッチンや洗濯機置き場を2階以上に配置すると、食材や洗濯物などほぼ毎日重たい荷物を持って階段を上らなくてはならないため、大変です。

また、個室を1階に置くと、家に入る際に全員が部屋を通過しなければならなくなり、プライベートが守れなくなります。以上のように、実際の生活と動線を想像したうえで、住みやすい間取りをじっくりと考えておきましょう。

広さを感じられるような工夫を

一般的に、各部屋を壁で仕切るとどうしても開放感が損なわれます。とりわけ狭小住宅では、建築面積の狭さからどうしてもその狭さが強調されやすくなります。

こういった特性を踏まえ、空間を広く感じさせる工夫として、「吹き抜け部分をつくる」ことや「スキップフロアを利用する」といったものがあります。吹き抜け部分があると閉塞感が緩和されます。また、スキップフロア（中二階）によって新たなスペースが生まれると、子どもの遊び場や収納に活用できるようになります。

狭小住宅を建てるための土地選び

狭小住宅を建てる土地を探す際、特に重要なポイントとなるのが「建ぺい率」と「容積率」です。また、「角地なのか」といった図面だけでは分からない点もあるため、あらかじめチェックが必要になります。

「建ぺい率」「容積率」が高ければ間取りが広くなる

狭い土地に建てる狭小住宅でも、間取りの工夫によって住宅内の広さを確保できます。ただし、土地によって設定されている「建ぺい率」「容積率」で制限を受けるため注意が必要です。

建ぺい率とは、土地の面積に対して何％まで建物を建ててよいかという割合のこと。家を真上から見たときの面積（建築面積）が対象なので、2階建て以上の場合は最も広い階の面積ということになります。

そして、容積率とは土地の面積に対して、建物の延床面積を何％までとってよいかという割合です。こちらは延床面積なので、すべての階の床面積を合計した数字です。
たとえば、50m2の土地で建ぺい率が60％、容積率が100％とすると、建物の建築面積は30m2まで、延べ床面積は50m2までとなります。そのため、30m2と20m2の2階建てまで建てられるわけです。

建ぺい率と容積率を超えるような住宅を建てることはできないため、土地を取得する前にチェックすることが重要です。

立地条件をよく確認すべき

角地など隣接する住宅が少ない土地なら、狭小住宅でも日当たりや風通しを確保しやすくなります。隣り合う家が少なければ、防音などの対策も最低限で済む可能性も。

最終的には「利便性」「自然が豊か」など、狭小住宅であっても、自分が住みやすいと思える場所に建てることが重要です。

工夫次第で狭小住宅でも快適な暮らしができる！

• 狭小住宅とは一般的に約15坪（約50m2）以下の土地に建てられた狭い家を指す
• 狭い土地に建てるため、住宅に高さが必要になる
• 壁を少なくしたりスキップフロアをつくったりして広さを感じられる工夫が重要
• 「建ぺい率」と「容積率」に注意しながら土地を選ぶ
• 最終的には自分が住みやすいと感じる場所を探すべき

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February 25, 2020 at 10:41AM
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